「この車は“Cセグメント”だね」一体なに基準で話してるの? 車評論でよく聞く「セグメント」が謎だらけな件

自動車メディアや中古車情報などで、時折目にするのが「セグメント」という区分方法です。しかし実のところ、その分け方には複雑な部分があります。そもそもセグメントとは、どのような区分なのでしょうか。

ざっくりいえば「Aから小さい順」

 まず、最小クラスに当たるのが「Aセグメント」です。全長はおおむね3.3~3.8m程度のモデルが多く、フィアット「500」や「パンダ」などが例に挙げられるほか、国産車に当てはめた場合は、リッターカーや軽自動車クラスがAセグメントに相当します。

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Aセグメントのフィアット500(画像:FIAT)

 その上のクラスとなるのが「Bセグメント」。全長は約3.8~4.2m相当で、欧州車ではプジョー「208」、フォルクスワーゲン「ポロ」といったモデルが該当するほか、国産車でもトヨタ「ヤリス」、スズキ「スイフト」などのコンパクトカーが当てはまります。

 全長約4.2~4.5m前後のモデルが分類される「Cセグメント」は、コンパクトカーとしては最も大ぶりなサイズといえるでしょう。フォルクスワーゲン「ゴルフ」やメルセデスベンツ「Aクラス」が“Cセグ”の代表格。日本車ではトヨタ「カローラ」シリーズなどもCセグメントだといわれています。

「Dセグメント」は、ヨーロッパにおいて小型の高級セダンが多く分布しているカテゴリーです。全長はおおむね4.5~4.8m程度で、メルセデスベンツ「Cクラス」、BMW「3シリーズ」、アウディ「A4」など、日本でも普及している輸入車の代表モデルが該当するとされています。

 それ以上のクラスになると、分類は「Eセグメント」や「F(またはL)セグメント」など、各団体によってさらに分かれています。また、欧州委員会などの団体では、2ドアのスポーツカーやクーペを「Sセグメント」、SUVなどのオフロード乗用車は「Jセグメント」といったように、ボディタイプによっても区分を設けています。

 ただし、これらはあくまで欧州の“慣習的”なサイズ区分と代表車種とされるモデルであり、ボディサイズやタイプなどに基づいた統一基準ではありません。

 また、セグメントの基準は、各モデルの世代交代に合わせて変化している側面もあります。例えば、“Cセグ”のフォルクスワーゲン・ゴルフ(5ドアハッチバック)を基に比較すると、1991年発売の3代目は全長約4m、全幅1.7m程度だったのに対し、現行の8代目ゴルフでは全長約4.3m、全幅1.8m近くまでサイズが拡大しています。

 このように複雑な要素も多いセグメント区分ですが、ざっくり言えば、A、B、C、D……と、車格の小さい順に並べた序列であるとも表現できるでしょう。一部例外を除き、徐々に大衆車から高級車へとクラスが上がっていく傾向もあるため、一度慣れてしまえば、かえってわかりやすいのかもしれません。

【Aクラスは何セグメント?】これが「各セグメント」の代表モデルです(写真で見る)

Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

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