乗り通すのが至難!? JR屈指の「赤字&絶景ローカル線」 1日3本しかない県境部、その“潜在力”とは?
宍道駅と備後落合駅を結ぶJR木次線は、かつて陰陽連絡線として栄えたものの、現在はその役割を失い、著しく利用者が減っています。時間帯によっては1時間1本運行される宍道~出雲横田に対して、出雲横田~備後落合は1日3往復と、区間によって極端な落差のある路線です。
木次を出るとスピードアップ
以降は、美しい田園風景を走りつつ、出雲八代、下久野で1人ずつ下車。木次では5人下車し、2人乗車しました。すれ違った下り出雲横田行きは2両でした。
木次を出発すると速度が上がり、宍道までの21.1kmを38分程度で走る、なかなかの快速。出雲大東と加茂中で1人ずつ乗車し、17時43分に宍道に到着しました。
ここからの普通列車の接続は、松江方面が18時20分発、出雲市方面が18時10分発とイマイチです。岡山行き特急「やくも28号」は17時40分に出たばかり。さらに列車到着直後に鳥取行き特急「スーパーまつかぜ12号」が轟音を上げて宍道駅を通過していきます。
様々な制約があるとは思いますが、列車本数が少ないので接続の改善は必要ではないかと感じました。
なお、存廃が論じられている出雲横田~備後落合間は、非常に景色が良く、三段式スイッチバックも含めて観光路線としての潜在力は高いといえます。トロッコ列車の復活も含めて、テコ入れが望まれます。
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。
 
                
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