中央線快速グリーン車は「特急代わり」になる? 盛況の「あずさ」予約とれなくても快適に移動する方法とは

2025年3月よりサービスが開始された中央線快速・青梅線のグリーン車。両開き扉を備えた新型車両が導入され、東京~大月・青梅間で運行しています。中央線特急の予約が困難な時期、グリーン車はその代わりになるのでしょうか。

グリーン車の座席の選び方

 富士山が世界遺産に登録されて以降、インバウンド需要の高まりにより、JR中央本線の特急「あずさ」「かいじ」「富士回遊」は外国人旅行客らで高い乗車率となっています。

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JR中央線快速のグリーン車(安藤昌季撮影)

 筆者(安藤昌季:乗りものライター)は親族の仕事を手伝うため、甲府に行くことが多いのですが、近年は中央本線特急を当日に予約するのが難しくなっています。特に、朝の下り松本行き「あずさ」や千葉直通の「あずさ」、そして河口湖行き「富士回遊」は、連日満席の盛況ぶりです。

 今回は、朝の8時半に甲府に行く用事がありました。しかしそれに間に合う特急「あずさ1号」は満席。高速バスは甲府着が9時15分のため、間に合いません。そこで考えたのが「大月まで中央線快速のグリーン車を利用し、乗り継ぐ」という方法でした。中央線快速グリーン車の最長区間である東京~大月間でも87.8kmで、Suicaグリーン料金なら100キロまで一律1000円で利用できます。

 早起きが必要なものの、快適性を考えれば十分に実用的な選択肢ではないかと思い立ちました。

 というわけで、平日早朝に出発。東京駅の中央線ホームで手持ちのSuicaで大月までのグリーン券を購入します。5時18分の快速高尾行き(列車番号519H)に乗り込むと、間もなく出発しました。こんな時間帯ですが、2両あるグリーン車には私以外に2人の乗客がいました。日中の青梅特快グリーン車は半分以上の座席が埋まっていましたが、この時間なら余裕があり、好きな座席を選べます。座席は平屋・階上・階下の3種類があり、いずれも自由席です。

 平屋は唯一、座席上に荷物棚があり、区画が狭いので個室のような感じです。4人グループで8人区画を利用したことがありますが、完全に個室のようでした。ただし車端部にあるため揺れはやや大きく、また、両開き扉の関係で窓はそれほど大きくありません。

 デッキにはゴミ箱があり便利です。さらに、グリーン車にはトイレや洗面所もあるため長距離移動でも安心です。時間帯によってはアテンダントによる車内販売もあり、特急よりも接客サービスが充実していると感じます。

 階下は揺れが小さい反面、車体幅がやや狭く圧迫感があります。月並みですが、階上席で車体中央部、窓が2列確保されている位置が、一番良い席だと個人的には思います。

【特急並み!】快速グリーン車の「快適」車内を見る(写真)

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1件のコメント

  1. JREポイントで、グリーン券を購入すると、乗車距離に関係なく、最高600円で購入できますよ。