ロシアで墜落の「世界最大のプロペラ機」どんな機体? サイズも形状もまさに“怪鳥”…圧倒的すぎるその能力とは

ロシアの国営メディアであるタス通信は2025年12月9日、ロシア軍の大型輸送機アントノフAn-22「アンテイ(アンテーイ)」が落下したと発表しました。このAn-22はどのような航空機なのでしょうか。

787-8超えの全長約57.8m!

 ロシアの国営メディアであるタス通信は2025年12月9日、ロシア軍の大型輸送機アントノフAn-22「アンテイ(アンテーイ)」が落下したと発表しました。このAn-22はどのような航空機なのでしょうか。

Large 20251216 01

拡大画像

An-22(乗りものニュース編集部撮影)。

 An-22は「世界最大のプロペラ機」として知られています。製造したのは、旧ソ連時代の設計局を前進とする航空機メーカーである、アントノフ社です。この機は大きさはもちろん、形状も独特なデザインが採用されています。

 An-22の全長は約57.8m、全幅は64.4m。JAL(日本航空)やANA(全日空)などで運用されているジェット旅客機、「ボーイング787-8」(全長56.7m、全幅60.12m)をも上回るサイズです。胴体はずんぐりむっくりとした形状をしており、1機に2枚のプロペラを重ねた「二重反転プロペラ」を備えた、ターボプロップ・エンジンを4基搭載しているのが最大の特徴です。最大離陸重量は250tで、これは大型旅客機と知られるボーイング777の一部型式(229t。三菱重工のサイトより)をプロペラ機ながら上回っています。こちらももちろん、「世界最大のプロペラ機」としてのギネス記録を保有しています。

 An-22は大容量の貨物を搭載可能でありながらも燃費効率がよく、未舗装の滑走路からの発着も可能だったとのこと。製造機数は70機弱でした。

 ちなみに、製造メーカーであるアントノフ社は、重量ベースで「世界最大の飛行機」として知られ、2022年2月、ロシアによる軍事侵攻によって破壊されたAn-225「ムリヤ」の開発を手掛けた会社でもあります。

 そうようなAn-22ですが、今回事故を起こしたロシア軍のものに関しては機体の老朽化に加え、ソ連崩壊後も専門的なサポートに関してはウクライナに依存していたことから、ウクライナとの関係悪化も影響し、運用数は急速に減少しています。 ロシア軍で現在利用されているのはおよそ5機と見られ、近いうちに退役する可能性も指摘されています。

 An-22の代替機としてはジェット輸送機のIl-76が使用されていますが、2022年からのウクライナ攻撃以降、戦略物資や装備の輸送でIl-76が多用され、輸送需要が緊迫しています。そのため、退役予定だったAn-22が現場で使用されることもあり、老朽化し​​た機体の酷使が今回の事故につながったと考える見方もあります。

【写真】凄すぎる…これが「世界最大のプロペラ機」驚愕の全貌です

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  2. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. 東京のベッドタウンにできた「道の駅」ウワサ通りの大盛況! 海ないのに「海産物がうまい!」…それこそが人気の秘訣?
  5. 総武線と常磐線を結ぶ「新たな路線」が2030年代後半にも開通へ 最新のイメージが映像で公開! 事業化へ検討加速
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  3. ロシア海軍のステルス艦が「大炎上」 ウクライナの攻撃で撃破される瞬間を捉えた映像が公開
  4. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  5. 空母化進む「最大の護衛艦」がフェリーと並んだ! 大きさの違いが際立つショットを海自が公開