池袋駅はなぜ「迷う」? 初見殺しは“人災”か!? 誰も知らない「6年前の変更」とは

JR山手線の巨大ターミナル「池袋駅」。「新宿駅や渋谷駅に比べればわかりやすい」という声がある一方、「迷いやすい」という声も多く聞かれます。その理由には、駅の構造と歴史が深く関わっているようです。

チェーン店は「池袋北口店」のまま

 さらに西武鉄道の1F改札を出ると正面に「↑東口(北・中央・南)」の看板がありますが、じつは東口(南)はこの矢印の指す方向ではなく、右にUターンしたところになります。

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東武鉄道の案内板。「南口」という名称が残ったままとなっている(植村祐介撮影)

 一方、過去には出口が別の名称だったということから、駅周辺のチェーン店の店舗には「池袋北口店」「池袋南口店」など、消滅してしまった出口名を名乗るお店がまだ残されています。「北口店を名乗るから北口だろう」と思って出口を探しても、該当する出口がないのです。

さらに南口については、東武鉄道の旧南口だけではなく、東口の南側、住所で言うと「南池袋」にも、南口店を名乗る店が点在します。

 これらはふだん池袋駅を利用している人にとっては、まったく気にならないはずですし、迷った人も「原因が腑に落ちない」というレベルであれば、すぐに忘れてしまうでしょう。それが「わかりやすい」「なぜだかわかりにくい」という違いにつながるのではないでしょうか。

 ただ少なくとも、駅構内の一部の案内に残る旧名称や案内の矛盾は、迷った利用客の案内で駅のスタッフの手をわずらわす要因にもなりかねません。できるだけ早い修正をお願いしたいところです。

【初見殺しの原因】これが池袋駅の出口名と「旧名称」です(図/写真)

Writer:

1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。

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コメント

1件のコメント

  1. 仕様書_決定版_修正後_コピー(5).xlsxみたいな名前ですね