35年越しの鉄道“再国有化”も「ふざけるな!」 劣悪サービス“ますます低下” 鉄道先進国「失敗の失敗ぶり」に国民怒り

イギリスの鉄道が迷走しています。1990年代の民営化が「失敗」だったとして、再国有化がスタート。これによりサービス向上や運賃値下げが期待されていましたが、ふたを開けると予想を裏切る展開に。「民営化」に続き「再国有化」も失敗だったと指摘が相次いでいます。

「手頃な価格」が公約だったが…

「運賃の値下げは確約できない」。そんな運輸大臣の言葉が今、英国の鉄道利用者を怒らせています。

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グレーター・アングリアの列車。同社も2025年10月に国有化された(画像:グレーター・アングリア)

 2024年に発足した中道左派のスターマー政権は2027年末までに鉄道の再国有化を完了させることを目指しています。第一弾として2025年5月、鉄道大手の「サウスウエスタン鉄道(SWR)」を国有化しました。その際、ハイディ・アレクサンダー運輸大臣が発した「運賃下げない宣言」とも受け取れるメッセージが英国中を駆けめぐっているのです。

 2024年の総選挙で圧勝し、保守党から14年ぶりに政権を奪還した労働党の目玉公約が鉄道の再国有化でした。労働党は「手頃な価格の鉄道サービスを提供する」と公約していたため、多くの有権者が「値下げ」を期待していました。

 鉄道事業をどうするか示した計画書には、再国有化で多くの鉄道を一括管理すれば年間6億8000万ポンド(約1370億円)が節約できると明記していたのに加え、労働党の票田とされる「英国全国鉄道・海運・運輸労働組合(RMT)」は鉄道運賃を18%ほど値下げできると試算していたのです。

 ところが政権を握って国有化に着手したと思ったら、有権者の期待を裏切る運輸大臣のコメントが飛び出しました。「値下げも確約できないのなら、一体、何のための再国有化なのか」「国営なのに値下げせずに利益を追求するというのか」など、鉄道発祥の地、英国で議論が沸騰しています。

【心機一転?】再国有化された鉄道の一番列車(写真)

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