“6輪ミニバン”のメリットって…? レクサス「LSコンセプト」が挑む“最大の課題” 市販化には何が必要か
トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」に出展して話題となっているのが、6輪ミニバンのレクサス「LSコンセプト」です。この独特なパッケージングには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
“ハイレベルな乗り心地”の実現が課題?
6輪車に関するこれらのメリット・デメリットは、当然LSコンセプトについても当てはまります。低床化による室内スペースの拡大は魅力的であり、パンクなどの緊急事態に強いというのも、VIP向けの高級車には大きなセールスポイントです。
また、LSコンセプトを初披露したトヨタのYouTubeチャンネル「トヨタイムズ」の配信では、「(後輪が小さくなることで)3列目の乗り降りが容易になる」というメリットも説明されていました。
さらに最近の乗用車では、スペアタイヤではなくパンク修理キットを車載することが一般的となったため、2種類のスペアタイヤを用意する必要もありません。タイヤ交換時のコストも、こうした高級車のユーザーにとって大きな問題にはならないでしょう。
ただし、乗り心地の悪化は無視できない問題です。商用車なら許容できても、ショーファー(運転手付き)での運用も想定されるレクサスの最高級車の乗り心地が悪い、ということは許されません。6輪ミニバンの「LS」実現は、この問題をクリアできるかどうかが最大の焦点ではないでしょうか。
実際、トヨタも問題の難しさを理解しているようで、「トヨタイムズ」の配信では、「できるかどうか、まだわからない」「やったことのないことなので、時間がかかる」とも語っていました。しかし、実現できればレクサスがスローガンに掲げる“誰の真似もしていない”モデルとなるのは確実です。日本から世界へと、新しいプレミアムカーの形を提案するためにも、LSコンセプトが市販化されることを願うばかりです。
Writer: 鈴木ケンイチ(モータージャーナリスト)
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車専門誌やウェブ媒体にて新車レポートやエンジニア・インタビューなどを広く執筆。中国をはじめ、アジア各地のモーターショー取材を数多くこなしている。1966年生まれ。





スペース拡大や乗り降りのし易さは4輪でも対応可能
現状では明らかに6輪にするデメリットの方が圧倒的に大きいのは別に難しいものでは無いのにどこもやってないという事実が全て
結局ショーのためのお祭りコンセプトカーでしかないのに「市販化されることを願うばかりです」なんてそこまで気を使わんでも
乗用車でホイールを増やすメリットは細い小さいタイヤが使えるようになること。タイヤハウスの幅が小さくなって室内幅が増える。高さも低くなると車内からタイヤハウスを意識することが無くなるレベルになるかと。
燃費的なメリットもあるが、車内空間に対する影響が一番のメリット。