「スクーター界のカローラ」!? 多彩すぎる派生モデルはベースがすごいから! 9年ぶり“原付免許OKモデル”も登場のホンダ「ディオ」を振り返る
1988年に登場したホンダの原付スクーター「ディオ」は、実用性とスポーティな走りで大ヒットしました。数多くの派生モデルを生んだディオシリーズの歴史を振り返ります。
結果まだまだ続く「原付ディオ」
冒頭で触れた1980年代前半~中頃にかけての原付スクーターブームにおいて、ホンダには、他社を著しく抜きん出るモデルがありませんでした。また、この時代は各社とも、既存エンジンを流用しながらインパクトあるモデルを多くリリースしていていたものの、「本当に優れた原付スクーター」はごく限られていたように思います。
こんな混沌とした原付市場の中で、いよいよホンダが本気を出しゼロスタートで開発したのが、まさしくディオでした。
そして2025年11月以降、新たな排ガス規制の適用に伴い、原付一種そのものの生産が終了します。その代替に、125ccまでの原付二種の出力を抑えて原付免許で乗れるようにする「新基準原付」として11月20日に「ディオ110 Lite」が発売されます。ホンダが用意する新基準原付4車種のうち、これが唯一のスクーターモデルです。
スクーター市場を長らく支え、50cc原付の終焉を見届け、さらに次世代へつなぐディオシリーズは、もっと評価されてよいように思います。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。





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