「怖くて全開にできねぇよ…!」 ライダーが恐れた「ヤマハの直線番長」VMAX伝説 親戚は“特急電車”ってマジ?
アメリカンのようでいて、ダートトラッカーにも感じる個性派大型バイクだったヤマハ「VMAX」。独特なエクステリアもさることながら、V型4気筒1200ccのエンジンには、独自の“飛び道具”も備えていました。
親戚は「成田エクスプレス」や「JRA」?
1985年に登場したヤマハ「VMAX」は、排気量1200ccの V型4気筒エンジン搭載の大型バイクです。アメリカンのようであり、またダートトラッカーの要素も感じられたVMAXは、発売直後からアメリカで大ヒットを記録しました。
アメリカ市場の大型バイクは、それまでロングツーリングを楽しむためのクルーザー的モデルが一般的でした。しかし、VMAXはそれらの従来モデルとは全く違う、新しいコンセプトで開発されたバイクでした。
特徴的なのは、いかにも“攻めそう”なドラッグレーサー風のフォルムや、タンク下の左右に設けられた巨大なエアダクトです。
特にこのエアダクトは非常に個性的で、後にも先にもほとんど例のない意匠ですが、このデザインをまとめたのは、インダストリアルデザインの巨匠・滎久庵憲司(えくあん・けんじ)氏。滎久庵氏は「成田エクスプレス」の253系やE259系をはじめ、JRA(日本中央競馬会)のロゴマークや、キッコーマンの「卓上醤油瓶」など、さまざまな製品・ロゴマークなどのデザインを手がけました。




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