日本唯一!「バス×鉄道」の激レア乗りもの間もなく終了か? 利用者は多いのに…なぜ?

愛知県には「ゆとりーとライン」という公共交通路線があります。この路線では「ガイドウェイバス」という電車とバスの特徴を持った車両が走行しています。

担当者が語った「実現までに苦労した点」

 ゆとりーとラインの検討が始まったのは1980年代のこと。この頃は「志段味ヒューマン・サイエンス・タウン」の建設が検討されていた時期でもあり、人口の増大が予想されていました。

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大曾根駅のゆとりーとラインの改札(柘植優介撮影)。

 そこで既成市街地内の道路が渋滞している区間を「高架軌道区間」、今後開発が進むだろう志段味地区内を状況に合わせ段階的な整備が可能な「平面道路区間」として、デュアルモード走行が可能な「ガイドウェイバスシステム」を導入したのです。

 開発時の経緯について、担当者によれば下記のようになります。

「ガイドウェイバスは、名古屋市役所や名古屋ガイドウェイバスが開発したものではなく、当時の建設省土木研究所と鉄道系のメーカー4社が共同開発したもので、1989年に福岡市で開催されたアジア太平洋博覧会の会場内輸送手段として初めて運用されたものです。

 このガイドウェイバスを全国で初めて軌道法の認可を受けて実用化したのが、ガイドウェイバス志段味線です。

 開発段階では、上記のデュアルモード走行のために、平面の道路区間では法律上、案内装置がタイヤの外側に飛び出さないことが求められることから、装置を折りたたむ必要があるため、特にその開発に苦労したと聞いております。

 また、通常の路線バスとしての道路運送法の規定だけでなく、軌道法の規定も満足させるための様々な車両改造や車両整備、運転免許等の調整・協議もずいぶん苦労した模様です」

【ホントだ!】走行中、ハンドルから手離したままのバス運転手(写真)

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