京葉道路は「安すぎる」? 価格見直し議論が浮上 さらに「遅すぎる」!? 千葉の便利な大幹線ゆえの“不都合”とは

千葉県が成田空港の「第二の開港」と位置付けた機能強化事業と、それに向けた道路整備を進めています。その過程で、「京葉道路」の料金の見直し議論が浮上。割安な料金ゆえの“不都合”があるようです。

道路整備したって使われなければ意味ないじゃん…?

 2026年度には圏央道の未開通部(大栄JCT~松尾横芝IC)が開通し、東京湾岸道路アクアラインから圏央道経由で成田空港への高速道路アクセスが通じます。これに加えて県は前出の通り、外環道と空港を最短距離で結ぶ「北千葉道路」、東関東道ならびに東京湾岸道路(国道357号)のバイパスとなる「新湾岸道路」の整備を急ぐ構えです。

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上り線穴川付近。遅い時間帯まで混雑が見られる(乗りものニュース編集部撮影)

 新湾岸道路は起点を高谷JCT、終点を京葉道路の蘇我IC付近・市川IC付近の2か所に設定していますが、うち蘇我IC付近の経路は、県道路計画課によると千葉東金道路とつなげることを想定しています。これにより、東関東道~成田空港ルートの南側に並行して、新湾岸道路~千葉東金道路~圏央道~成田空港ルートが形成されます。

 こうなると、東京方面と成田空港の主要経路は大きく4つに。ここで京葉道路の「安さ」が問題となるのです。

 協議会では「都心との複数のアクセスルートを確立し、賢く使うことが必要」としています。しかし京葉道路の料金が安すぎて、「相対的に料金水準が低い経路において、交通偏在による渋滞」が生じていると指摘されています。

 つまり、せっかくルートの選択肢を用意しても、京葉道路に集中されては意味がないというわけです。

 さらに県は、この割安な料金と合わせて、京葉道路の最高速度規制についても見直しを進める構えです。

 京葉道路の都内~貝塚IC(千葉市)間は、過去に環境問題から、大部分で最高速度が60km/hに引き下げられています。この区間は近年、6車線化(付加車線)が進み交通容量も増大しましたが、80km/hへの引き上げは一部区間にとどまっています。

 この状態が、「周辺道路と比較してパフォーマンスが低下」していると指摘されています。もし料金を引き上げるならば、他の路線と遜色ないレベルへ機能も引き上げることが考えられます。

実は約10年前の段階で見直しは「折り込み済み」!?

 県道路計画課は京葉道路の料金見直しについて、「国の方向性としても、賢く道路を使う流れになっている。利用が偏るとよくない」と話します。

 その流れを鮮明にしたのが2016年の「首都圏の新たな高速道路料金」でしたが、実は当時から、京葉道路の激変緩和措置には「千葉県内の高速ネットワーク(千葉外環、圏央道(松尾横芝~大栄))の概成後に整理」との文言が付されていました。

 仮にこの文言通りならば、北千葉道路や新湾岸道路が整備される前に、料金の見直しが行われる可能性もあります。

【え、見直し!?】これが「安すぎる」京葉道路です(地図/写真)

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