50音順「最後のJR駅」廃止へ 2017年3月ダイヤ改正で
2017年3月に実施されるJRグループのダイヤ改正では、全国で4つの新駅が開業する一方で、10の駅が廃止。これにより「50音順で最後のJR駅」が変わるほか、「あること」がそろいます。
「最後の駅」110年あまりの歴史に幕
全国におよそ4600あるJRの駅。50音順に並べると、山陽新幹線と山陽本線、赤穂線の相生(あいおい)駅(兵庫県相生市)がトップです。一方、「最後の駅」は、2017年春に変わります。
現在の「最後の駅」は、北海道長万部(おしゃまんべ)町にある函館本線の蕨岱(わらびたい)駅。JR北海道は、この駅を2017年3月4日(土)のダイヤ改正をもって廃止します。1日の平均乗車人員が10人以下と極端に利用が少ないことが理由で、長万部町は同町内にある函館本線の北豊津駅とともに、廃止に合意していました。
函館本線ではほかに北海道森町の東山駅と姫川駅、桂川駅も2017年3月のダイヤ改正をもって廃止されますが、これら5駅のうち路線開通当初から存在するのは蕨岱駅だけ。1904(明治37)年の開業から110年あまりを経て、その歴史に幕を下ろすことになります。
約半世紀前、初めて北海道へ「均一周遊券」で渡った時のことを思い出します。
急行「きたぐに」(だったと思う)で青森駅につき、名物だった青函桟橋へのダッシュをして摩周丸で3時間余り波間に揺れたあと、函館から大沼公園まで行き駒ヶ岳の美しい姿に感動した翌日、C62に牽引された急行「ニセコ」で札幌への途中、くだんの蕨岱駅を通過するときに、明治の先人たちの地名に当てた漢字の妙に感嘆しました。同じ様に北海道内の地名のアイヌ語に当てた漢字のすばらしさは、本当に素晴らしいものがあります。
「蕨岱」も「増毛」も、北海道内のこれまでに廃止された多くの路線・駅もいろいろな情景とともに思い出されます。
この駅はそれなりの利用者がいたんじゃないのか?それよりも日本一の秘境駅と言われているなんとか駅の廃止の方が先と思うけどね。