停留所でバス傾いてるけど意味あるの? わずか数cmの「おもてなし」実は“背伸び”もできるってホント!?
バス停に停まったバスが、「プシュー」という音とともに車体を傾ける光景、見たことあるでしょう。実はこれ、故障でも偶然でもない、バスなりの“おもてなし”です。一体どういう仕組みなのでしょうか。
「しゃがめる」それなら「背伸び」もできる?
とても便利なニーリング機能ですが、車体が傾いたまま走り出したら大変です。カーブで転倒してしまうかもしれません。
しかし、そこには鉄壁の安全装置があります。それが「アクセルインターロック」です。
これは、ドアが開いていたり、車体が傾いていたりする間は、運転士がいくらアクセルを踏んでも反応しなくなる仕組みです。
例えるなら、ゲームのコントローラーがロックされて、ボタンを押してもキャラクターが動かないような状態。これにより、うっかりミスによる発進事故を防いでいるのです。
最近の乗用車には、アクセル踏み間違い防止機能の標準装備化が進んでいることを考えると、バスにその機能があってもおかしくないでしょう。
また、このエアサスペンションには、車体を下げるだけでなく“上げる”機能も隠されています。いわばバスの「背伸び」です。例えば、段差を乗り上げるときや、踏切などのデコボコ道を走行するときに有効な機能です。
バスが「しゃがむ」だけでなく「背伸び」もできるとは、意外と運動神経が良い乗りものだといえるでしょう。
ただし、この便利な機能を使うには、運転士の熟練した技術が必要です。
傾けた拍子に車体が縁石にぶつからないよう、停車位置をミリ単位で調整しなければならないことがあります。また、車内の立ち客がバランスを崩さないよう、あえて使わない判断をすることもあります。
次にバス停で「プシュー」という音を聞いたら、それは機械の技術と、運転士の気遣いが合わさった“おもてなし”の合図かもしれません。





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