飛行機の遅延、乗客も対策可能 より便利に飛行機を使うため、知っておくべきこと
搭乗口に来ない乗客、大きな影響が出る場合も
実際のところ、搭乗口へその時刻までに行けなくても“少しは”待ってくれることがありますが、ある航空会社の関係者は、それにより出発前に必要な作業が発生し、どうしても遅れやすくなると話します。そして搭乗が早く終われば、それだけ運航への影響が少ないのはいうまでもありません。
特に、手荷物を預けていた場合の搭乗口到着遅れは、飛行機の出発に大きな影響が出ます。セキュリティの関係から、乗っていない人物の手荷物は飛行機に搭載できないため、すでに飛行機へ積まれているその「来てない人」の手荷物を下ろさねばならないからです。それにより遅延するのは想像に難くないでしょう。手前に積まれていればまだいいですが、奥にあったら……。
ある大手航空会社によると、出発時刻が迫っても乗客が搭乗口へ現れない場合、手荷物の担当へ連絡し、できるだけ定刻に出発できるよう、乗客の捜索と手荷物の対応を同時並行で実施しているとのこと。
また、飛行機からコンテナを積み込む装置を外して貨物室のドアを閉めたのち、再びドアを開けて荷物を下ろすとなると、時間をかなりロスします。そのため、到着空港の利用時間に制限がある便では、出発が遅れると着陸不能でフライトをキャンセルせざるを得なくなるため、乗客がすべて搭乗口を通過するまで貨物室のドアを開けておき、何かあっても大きな遅れにならないようにする、といった工夫をしているそうです。
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「手荷物を座席上の棚に収納するときに、通路に立つのではなく、一歩座席側に入った場所に立って収納する」というのも、「乗客が可能な遅延対策」の一つですよね。手荷物収納のために通路を塞いでしまうと、後ろがつかえて搭乗が進まなくなりますので…