「ヘルメットが義務化だってね…どこ置く?」 今では当たり前「メットイン原付」の元祖とは? 「え、そこ開くの!?」な試行錯誤も
今では当たり前のスクーターのメットイン機能ですが、誕生したのは1985年のことでした。 しかし、どうしてこの機能が誕生したのでしょうか。
レーサーモデルにもメットイン機能が!?
それから2年後の1987年にはホンダが、自社の代表的スクーター「タクト・フルマーク」にメットイン機能を加えて発売します。もともとタクト・フルマークは、タクトシリーズの中でも小物入れなどの積載性に特化したモデルでした。ユーザーはタクト・フルマークによって、メットイン機能をすんなり受け入れ相応のヒットに至ります。
ちなみに「メットイン」という名称はホンダの商標登録で、翌1988年発売の新たなホンダのスクーター「Dio」では初代からメットイン機能を装備。1989年以降のタクトシリーズは全車種メットイン機能を装備するようになりました。
また前後しますが、1987年にはスズキもメットイン機能を持つスクーター「アドレス」を発売します。タクト・フルマークと人気を二分する格好となり、アドレスシリーズ自体は、現在まで続くロングセラーモデルにもなりました。
メットイン機能の浸透の中、1990年代前半には、なんとレーサータイプのバイクにもメットイン機能を持つモデルが登場します。
その1つが1990年のスズキ「アクロス」。250ccのレーサータイプのバイクで、通常ガソリンタンクがある部分にメットイン機能を持たせました。そして、もう1つが1991年発売のホンダ「NS-1」です。こちらも通常ガソリンタンクがある部分にメットイン機能が備わり、タンクはその下にありました。
これら、レーサータイプのメットインはさほどウケずに姿を消します。しかし以降は、スクーターには当たり前の機能となり、原付スクーターはもちろん、中型クラスの排気量のスクーターにも多く採用されるようになりました。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。





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