英国の新型戦車ついに有人での“ツルツル砲”射撃実験を行う 約30年ぶりの実施! こだわり抜いた伝統より実利に

ラインメタルBAEシステムズ・ランド(RBSL)は2026年1月20日、開発中の新型主力戦車「チャレンジャー3」による初の乗員搭乗下での実弾射撃試験に成功したと発表しました。

長い間使い続けた砲を置き換える

 ラインメタルBAEシステムズ・ランド(RBSL)は2026年1月20日、開発中の新型主力戦車「チャレンジャー3」による初の乗員搭乗下での実弾射撃試験に成功したと発表しました。

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走行試験中のチャレンジャー3(画像:RBSL)

 この試験は、イギリス国内で実に30年ぶりとなる新型戦車での実弾射撃になったとのことです。

 この試験は部隊配備に先立ち、戦車の能力および各種システムを段階的に検証する取り組みの一環として実施されました。まず遠隔操作による射撃から開始し、その後RBSL要員が搭乗しての射撃へと進むという、段階的なプログラムに従って行われています。

 チャレンジャー3は、「チャレンジャー2」をベースに大幅なアップグレードを施して調達される新型主力戦車です。最先端技術を多数取り入れ、高い火力と生存性を兼ね備えた車両となっており、イギリス陸軍近代化計画の中核をなしています。

 最大の特徴は、約60年にわたりイギリス陸軍が使用してきた国産の55口径120mmライフル砲に代わり、ドイツ・ラインメタル製の120mm滑腔砲(かっこうほう)L55A1が搭載されている点です。

 この砲は、ライフル砲のように砲弾を回転させる「ライフリング(溝)」を持たず、内部が滑らかな砲身を備えたもので、北大西洋条約機構(NATO)加盟国をはじめとする西側諸国で標準装備となっています。

 この変更により、ドイツの「レオパルト2」戦車や、アメリカのM1A2「エイブラムス」戦車との弾薬の共通化が可能となります。さらに、貫徹力に優れた新型砲弾の運用も期待されています。

 発射試験の成功を受け、陸軍のシニア・レスポンシブル・オーナーであるマーク・コリー氏は、「チャレンジャー3の乗員搭乗下での射撃成功は、陸軍が必要とする近代化された主力戦車の実現に向け、着実な進展があったことを明確に示しています」と述べました。

【つ、ツルツルだ…】これが、実弾試験とツルツルの砲身です(画像)

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