日本唯一「床が回る」360度トレインビュースポットがスゴい! 1周90分、年に一度だけ“高速回転” 「このレストラン、乗りものだな」
すしが店内を回る回転ずし店は日本全国に山ほどありますが、お客さんが回って360度の眺望を楽しめる回転型店舗は今や日本に4店しかありません。うち一つは日本唯一の駅チカ「回るトレインビュースポット」です。
今や国内わずか4か所「回転展望レストラン」
ビルの屋上に円盤状の空間を設け、お客さんが過ごすフロアのターンテーブルが回転して360度の展望を楽しめるようにした“回転型”の飲食店。ピークの1980年代には国内に50店程度あったとされますが、今や4店しかありません。
うち都市型ホテルで日本唯一の回転レストランが、リーガロイヤルホテル京都(京都市)の最上階である14階の地上約39mにあるフレンチレストラン「フレンチダイニング トップ オブ キョウト」です。
「京都グランドホテル」のホテル名で1969年11月に開業してから56年超にわたって回り続けており、レストランの来店客は観光名所が豊富な京都の眺望をゆったりと楽しんできました。筆者(大塚圭一郎:共同通信社経済部次長)が予約して息子とともに利用したところ、鉄道写真を撮るにもうってつけな格好の「トレインビュースポット」でした。
日本初の回転式展望台は、六甲山上の凌雲台(標高約900m)に1957年誕生した「回る十国展望台」(2002年営業終了)です。約5分間で一周する有料の展望台で、山城・大和・摂津・河内・和泉・紀伊・丹波・播磨・淡路・阿波の10か国を一望できることが名前の由来となりました。
東京都心部にも1964年にホテルニューオータニ、翌65年に東海道新幹線や在来線の線路に沿った東京交通会館にそれぞれ回転レストランが開業。さらに、最上階の回転レストランを目玉にして集客を図ったのが百貨店「そごう」(現・そごう・西武)です。
「そごう柏店」(千葉県柏市、1973年開業)、「船橋そごう」(同船橋市、81年開業)、「豊田そごう」(愛知県豊田市、88年開業)などに回転レストランを設け、家族連れらの人気スポットとなりました。しかし、過大な借金を抱えたそごうグループは2000年に民事再生法の適用を申請して経営破綻し、立て直しのために回転レストランを備えた店舗を含めて多くの店が消滅。16年9月の柏店閉鎖をもってそごう・西武の回転レストランは一掃されました。
他にも施設の閉鎖や、床下にあるターンテーブルを動かす回転機構の保守や改修が難しくなって回すのをやめる動きが相次ぎました。ホテルニューオータニは2018年、東京交通会館は20年でそれぞれ“回転”を終えました。




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