太平洋-日本海横断ルートの「空白区間」ついに具体化へ! 中部横断道「長坂-八千穂」が事業化目前 日本一の“高原高速”に?

中部横断道「最後の未開通区間」約40kmの都市計画案の縦覧などが開始されました。

「長坂-八千穂」いよいよ具体化へ

 山梨県と長野県は2026年2月2日、中部横断道の未開通部「長坂-八千穂」区間にあたる「韮崎都市計画道路1・4・1号双葉・韮崎・清里幹線」「佐久都市計画道路1・4・1号南牧佐久線」の都市計画案ならびに環境影響評価準備書の縦覧を開始しました。

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中部横断道の八千穂高原IC付近(画像:PIXTA)。

 静岡・山梨・長野を南北に結ぶ中部横断道(計画延長132km)のうち、「長坂-八千穂」区間(約40km)は唯一の「空白区間」です。長野県側は上信越道(佐久小諸JCT)から八千穂高原ICまでが2018年に開通、静岡・山梨県側は新東名(新清水JCT)から中央道(双葉JCT)まで2021年に全通しており、この山梨・長野県境部だけが未着工となっています。

 そのルートは、中央道の長坂ICに接続する長坂JCTから北上し、山梨県側に高根IC、清里IC、長野県側に野辺山IC、海ノ口IC、小海IC(いずれも仮称。以下同)と5つの途中ICを設け、八千穂高原ICまでをつなぎます。概ね国道141号に沿いますが、中央道側は双葉JCTや須玉ICに接続させると山岳部を貫く線形となるため、双葉ICから約20km離れた長坂IC付近が起点となりました。

 高原地帯をゆくため橋梁とトンネルが多く、最大標高差は山梨県側で約400m、長野県側で約500mと急勾配の道路となります。最も標高が高い野辺山IC付近は、並行するJR小海線の「JR鉄道最高地点」である標高1375mとほぼ同等の標高になると見られます。長野県は「千曲川やJR小海線との交差を極力回避した直線的な道路線形を基本とし、寒冷地であることを踏まえ、冬季の路面凍結に配慮した縦断計画」にしていると説明しています。

 ちなみに現在、「高速道路の最高地点」は東海北陸道の松ノ木峠付近(岐阜県)の標高1085mですが、これを超え、NEXCO中日本が管理する有料道路である「安房峠道路」の安房トンネルの1373mに匹敵する標高となりそうです。

 縦覧期間は3月2日まで。今後は県都市計画審議会などでの審議や、大臣同意といった手続きを経て都市計画決定、事業着手へと進みます。この長坂-八千穂区間が完成して中部横断道が全通すると、東名・新東名から中央道、上信越道まで直結され、太平洋側(静岡県清水)と日本海側(新潟県上越)が結ばれます。

【地図】これが中部横断道「空白区間」の詳細です(画像で見る)

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