初めから直通前提だった!? 「豪華な普通列車」が行き交う静岡の私鉄、その日常の姿は?
静岡県の伊豆半島東側の海沿いを走る私鉄が伊豆急行です。私鉄ながら東京に直通する前提で敷設され、斬新な車両をいくつも生み出してきました。この歴史を振り返ります。
現在も続く伊豆の豪華特急
伊豆急行線へは、2016(平成28)年からJR東日本の観光列車「伊豆クレイル」、2017(平成29)年から2100系改造の豪華列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」が運行されるなど、リゾート路線らしい列車が多く走ってきました。
2020年には「踊り子」の一部がJR東日本の現役特急車両で最も豪華なE261系「サフィール踊り子」に置き換えられ、現在に至ります。
筆者(安藤昌季:乗りものライター)は、伊豆急行の日常の姿を見るべく、2025年11月の月曜、熱海17時6分発・伊豆高原行きの2100系「リゾート21・黒船電車」で、伊豆急下田を目指しました。
熱海出発時は比較的長い7両編成です。伊東線はトンネルが多い路線ですが、2100系はカーテンを降ろすことなく、展望席からの前面展望が可能でした。各駅で数人乗り降りしますが目立った動きはなく、乗車率は30%ほどでした。
17時33分着の伊東で20人ほどが下車し数人が乗車。ここから伊豆急行線に入り、18時1分着の終点・伊豆高原で50人ほどが下車し、30人以上が向かいに停車している8000系の伊豆急下田行き普通列車に乗り継ぎました。
7両編成の乗客が3両編成に移ったため、列車はそこそこ乗っている印象を受けます。帰宅する高校生も増えてきたなか、特急停車駅の伊豆熱川、伊豆稲取、河津での動きは大きく、7~8人は入れ替わっていました。そして18時17分に伊豆急下田に到着し20人ほどの乗客が降りていきました。
伊豆急行の8000系は東急8000系を改造した車両ですが、座席は西武10000系「ニューレッドアロー」のものを海側にボックスシートにして設置しています。特急用の座席だけあって非常に良い座り心地でした。
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。





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