JR東日本「大幅値上げ」後の運賃どうなる? 中央線のライバル「京王・西武・メトロ」と比較 差が倍近い区間も!
JR東日本と西武鉄道が、2026年3月に運賃を値上げします。私鉄との競合区間の運賃はどう変わるのでしょうか。JR中央線を軸に比較します。
JR vs西武:どっちもそれなりに値上げ
JR東日本と西武は2026年3月に運賃を改定しますが、改定率(値上げの割合)は両社で異なります。また、JRは近距離を比較的安く、遠距離を高く設定していますが、西武は逆の設定になっています。
新宿(西武新宿)~拝島間は現在、JRが490円(483円)、西武が450円(IC同額)ですが、改定後はJRが530円(528円)、西武が530円(521円)に。きっぷは同額、ICカードは西武がわずかに安くなります。
新宿(西武新宿)~国分寺間は現在、JRが410円(406円)、西武が390円(387円)ですが、改定後はJRが440円(IC同額)、西武が450円(442円)に。つまり西武の方が割高になります。ただし経路は西武線の方が遠回りで、所要時間だと中央線が圧倒します。
国分寺~拝島間は現在、JRが230円(IC同額)、西武が290円(282円)ですが、改定後はJRが260円(ICは253円)、西武が330円(ICは323円)に。運賃の差がさらに引き離されます。
JR vs東京メトロ:近距離で運賃の差が逆転
JR中央線は、東京メトロの東西線や丸ノ内線とも競合しています。これは中央線の混雑を緩和すべく、東西線と丸ノ内線がバイパス路線として建設されたことに由来しています。
東京メトロの運賃は、近距離が割高な一方で、比較的距離の長い区間は割安に設定されています。しかし、JRの運賃改定後は、近距離でも東京メトロの方が割安になる区間が発生します。
東京(大手町)~中野間は、JRが230円(IC同額)から260円(253円)に。一方、大手町発着の東西線は210円(209円)のままです。
東京~荻窪間は、JRが320円(318円)から350円(341円)に。一方、丸ノ内線は260円(252円)のままです。いずれもJRの運賃改定によって東京メトロの割安感が大きくなっています。
新宿~荻窪間は、JRが180円(178円)から丸ノ内線と同額の210円(209円)に。
新宿~四ツ谷間は、JRが170円(167円)から200円(199円)に上がりますが、丸ノ内線は180円(178円)のままです。JRの改定により運賃が逆転して、東京メトロの方が割安になります。
Writer: 柴田東吾(鉄道趣味ライター)
1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。





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