一夜で現れた「不思議空間」 デジタルサイネージが変える交通広告とは
不特定多数から「1対1」へ センサーやAR融合で進化
資生堂の矢村さんは今回のデジタルサイネージによる広告展開について、テレビやインターネットではなく「見る人が日常の空間で『不思議な体験』に出会うことに意義がある」といいます。メトロ アド エージェンシーの井上部長も、本来は不特定多数に向けた広告であるものの、「見た人だけが体験できる1対1のコミュニケーションを可能にするという点で、より多様な展開ができる」と話します。
井上部長によると、紙のポスターや看板などは減少している一方で、デジタルサイネージの売り上げは増加しているそうです。その要因として、「単純なところでは、動いているものは人の目に留まりやすいことが挙げられますが、これまでにない表現を追求するうえでも、可能性を秘めているからでしょう」といいます。
デジタルサイネージ広告は映像だけでなく、人の動きに反応するセンサーや、AR(拡張現実)などを駆使したものも登場しているそうです。「表現の幅は、もっと広がる」(井上部長)というデジタルサイネージ広告、今後も進化していきそうです。
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