なぜ成田空港は「24時間営業」できない?←「関空はできるのに」睡眠を守る厳しいルールと2029年に始まる“秘策”
国際空港といえば24時間眠らないイメージですが、実は成田や羽田には夜間の運用制限があります。なぜ日本の玄関口である巨大空港に制約があるのでしょうか。最新の対策とともにひも解きます。
海上の関空と陸の成田の違い 将来の解決策「スライド運用」とは?
関空が夜でも離着陸できるのは、陸地から離れた場所にあるからです。これに対して羽田や成田は、離着陸のコースが住宅街の上空にかかってしまうという地理的な制約があります。
羽田空港では、深夜早朝(23時台および0時から6時)は都心上空を通る新飛行経路は運用されず、主に海側を通る経路で運用されています。南風時に都心の真上を飛ぶルートは、騒音への配慮から15時から19時のうち3時間程度など、運用時間が非常に限定されています。
この「夜間の制約」は、深夜帯も運航が行われる仁川空港などの競合空港と比べると、乗り継ぎ需要や貨物便の面で不利になり得るという指摘もあります。
そこで、成田空港が将来、目指しているのが「スライド運用」という工夫です。
これは、新設されるC滑走路を含めた複数の滑走路で、使う時間を少しずつずらす仕組みです。空港全体では運用時間を朝5時から翌0時30分まで広げつつ、特定の滑走路の下に住む人々には「連続7時間の静かな睡眠時間」を確保するという計画です。
成田空港が「スライド運用」を導入するのは、2029年3月末に予定されているC滑走路の供用開始後の予定です。
空港の利便性と地元の生活の静けさ。この二つのバランスを保つために、日本の空港は最新の技術と知恵を絞りながら進化を続けているのです。





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