「指示たった4回」でミサイル発射! 超ハイスペック無人戦闘機、パイロットの役割すら変える驚異の自律っぷりとは
ボーイング・オーストラリアが開発する無人戦闘機MQ-28「ゴーストバット」は、AIによる自律制御で飛行します。昨年の試験では空対空ミサイルを発射し、標的の撃墜に成功。その指示内容は、驚くべきものでした。
4つの命令で標的を撃墜 パイロットの役割の自動化
無人機というと人間が遠隔操作するイメージがあります。しかし、高速で飛行し状況が刻々と変化する航空戦の世界ではそのような手法では対応できません。通信による遅延があるためです。
そこで代わりに採用されたのがAI(人工知能)による自律制御です。
MQ-28も高度な自律制御機能が備わっており、それは今回の射撃試験でも実証されました。試験ではMQ-28に人間から与えられた主要な指示は「離陸」、「防空空域での待機」、「目標を自律的に迎撃(接近)」、「(交戦許可後の)ミサイル発射」の4つだけだったそうです。
つまり、MQ-28は常に人間が監視・操作する必要はなく、飛行経路の判断、迎撃コースへの進入、ミサイル発射タイミング、基地への帰還までの行動は、機体側が人間の操縦を介さずに最適な行動を選択し実行したのです。
つまり、MQ-28は航空戦で戦う戦闘機パイロットの役目までも自動化しているということになります。戦闘機パイロットの養成には、数年の訓練期間と数億の費用が掛かります。それは戦闘機の運用と航空戦が非常に複雑で高度な技量が必要であるからです。
もちろん、これを無人戦闘機に肩代わりさせるのは簡単なことでなく、その開発はある意味でハードウェアよりも困難なものとなります。実際、MQ-28の開発では初飛行から最初の5年間は、ハードではなくソフトウェアを主軸にした開発が進められたそうです。「初飛行から最初の5年間は、機体そのものではなく、ミッションシステムと運用能力、デジタル上での開発基盤の整備に注力してきました」(ボーイング担当者)。





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