首都圏~函館“唯一のLCC”、なぜ「非運航日がスゴいこと」に? ハマれば「3980円で函館へ」超有能新路線 JAL系LCCの戦略は

JALグループのLCC、スプリング・ジャパンが「成田~函館線」を開設しました。首都圏と函館を結ぶ唯一のLCC路線となりますが、運航日が特殊な設定となっています。

首都圏~函館のLCC「空白地帯」に新規就航

 JAL(日本航空)グループのLCC(格安航空会社)、スプリング・ジャパンが2026年4月23日より新路線「成田~函館線」を開設し、同日午前8時30分ごろ、初便が出発しました。これは、首都圏と函館を結ぶ唯一のLCC路線となります。同社は中国からのインバウンド需要を主なターゲットにしたLCCで、国内線の新規路線は約10年ぶりといいます。なぜこのタイミングなのでしょうか。

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スプリング・ジャパン「成田~函館線」初便出発の様子(2026年4月23日、乗りものニュース編集部撮影)。

 さらにこの路線において、注目となるのが運航日です。4月24日から30日、5月7日から15日、18日から21日、25日から28日、6月1日から4日、8日から11日、15日から18日、22日から25日は便が設定されていません。通常定期便は毎日運航、もしくは曜日を決めて固定的に運航することが一般的ななか、なぜこのような特殊な設定がされているのでしょうか。

 スプリング・ジャパンの柴田晃伸事業本部長によると、このタイミングでの開設は「限られた機材数で運航しているため、中国路線、つまり国際線を優先してきたという背景あった結果、これだけの期間が空くことになりました」としています。函館が選ばれたのは「国内需要の動向を鑑みた結果です。特に成田から函館への路線は他社が運航していないため、安定した路線運航が可能だと考えました」としています。

「日中関係や燃油価格など、不透明な要素が多く、将来の計画を立てづらい状況にあります。そのため、今回もまずは6月までの運航として発表させていただきました。中国路線を主体とする方針は変わりませんが、新しい路線も開設しましたので、これらの路線をしっかりと維持していきたいと考えております。うまくベストミックスを図りながら、便を運航していく所存です」(柴田事業本部長)

 また同社の広報によると、運航日の設定は「需要の底堅い日を狙ったため」とのこと。運航日は移動需要が高まる金曜から日曜が中心となっています。柴田事業本部長は、「週末の需要を鑑みて便を設定しておりますので、今後の伸びを期待しているところです。運航日の拡大についてはお客様の需要やマーケットの環境を見極めた上で判断していきたいと考えております」と話します。

 なお運航日こそ航空券の価格は3980円から。運航日の設定上、毎日運航便のような利便性はありませんが、スケジュールの組み方次第では、これまでよりもはるかにコストパフォーマンス良く、函館旅行ができそうです。

 なお、成田空港を運営するNAA(成田国際空港)によると、今回の就航により、成田空港の北海道路線は新千歳、旭川と合わせて3都市に拡大するとのことです。なおスプリング・ジャパンでは同日より、中部~新千歳線も開設。同社が中部空港へ乗り入れるのも、これが初となります。

【写真】えっ…これが「SJO約10年ぶりの新国内路線」誕生の様子です

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