このクルマがカワイイって思うのって世界共通なの? 「35年前の日産車」が海外で大ウケな件

“元カノ”は超かわいい日産フィガロ──マイカーのことは“ガールフレンド”だと思っている筆者が、イギリスでのフィガロのフィーバーぶりに対し複雑な胸中を語り明かします。

日産がフィガロに与えたアイデンティティとは

 ますはここで、フィガロを振り返ってみましょう。

 1980年代終わりから90年代初頭まで、世はバブル景気まっただ中。もちろん日本車もその波に乗り、高級車はもちろん、小型車に至るまで、新しい技術やデザインがどんどん形になり、クルマ好きにとっては天国のような時代でした。

 そんな中、「日常の中のちょっとしたお洒落、優雅な気分を気軽に楽しめる個性的なパーソナルクーペ」をテーマとして企画され、レトロ調にデザインされた小型のオープンカーが日産のフィガロでした。

 その当時、日産のアプローチとして話題を集めたのが、初代K10型マーチをベースに、レトロなデザインや過去の名車を彷彿とさせるデザインの限定モデルを作る「パイクカー」のプロジェクト。1987年に登場した丸目でパンプキンイエローのBe-1を皮切りとし、89年にはSUV風のパオが、さらなる第3弾として1991年にデビューしたのがペールカラー&デコラファッションのフィガロでした。

 1960年代のイギリス車に感化されたオープントップスタイルを持ち、かわいらしい見た目のボディに987cc 直列4気筒SOHCターボチャージャー付きエンジンを搭載し、76馬力を発揮(いわゆる“どっかんターボ”仕立て)。インテリアにおいても60年代の英国車を思わせるような気の利いた細工が各所にあしらわれていました。

 こうした日産の試みは大当たりし、中でもフィガロは大ヒット。当初、生産台数は8000台とアナウンスされていましたが、あまりの人気のために2万台まで増産され、3回にわたり抽選販売が行われたほどでした。なお、新車販売価格は187万円と当時としてはかなり高価でした。

【え…!】これが「フィガロで埋め尽くされた大黒パーキング」です(写真)

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