このクルマがカワイイって思うのって世界共通なの? 「35年前の日産車」が海外で大ウケな件
“元カノ”は超かわいい日産フィガロ──マイカーのことは“ガールフレンド”だと思っている筆者が、イギリスでのフィガロのフィーバーぶりに対し複雑な胸中を語り明かします。
エリック・クラプトンが愛したフィガロ?
さて、本稿のテーマは「いまイギリスでフィガロが盛り上がっているらしい」というものですが、実はイギリスでのフィガロ人気は近年始まったことではないらしいのです。日本と同じ右ハンドルということもあり、かなり以前から多くの中古車がイギリスに輸出され、かつてのロンドンにはフィガロ専門の中古車店まであったようです。
このイギリスでのフィガロ人気に一役買ったのが、イギリスの超大物ギタリスト、エリック・クラプトンが日本で中古車状態のフィガロを買い求めたこと、という噂があります。あのクラプトンがわざわざ日本でフィガロを!? しかし残念ながら、クラプトンが日本ツアーの合間に中古車ショップでフィガロを買い求めたというエピソードには特に裏付がないようです。
ただ、イギリスでのフィガロの根強い人気は事実のようで、同地にはオーナーズクラブが存在し、2016年には誕生から25周年を記念してウォリックシャーでフィガロのオーナーズ・ミーティングが大々的に開かれた……という話を聞かされると「マジかよ!」とつぶやくしかないわけです。
現在はオックスフォードシャーにあるフィガロ専門店がレストア車の販売、イギリスの法律に対応した車検(MOT=イギリスで義務付けられている自動車の年次点検制度)に対応、整備を手掛けており、日産がすでに製造廃止したパーツのリプロダクト品は、イギリス国内のみならず日本をはじめ世界中からネット購入することができるといいます。
また現在、アメリカでは「25年ルール」でフィガロはクラシックカーとして認められています、これにより、イギリスからアメリカへの輸出、一般ユーザーへの販売及び登録が可能になり、海外での人気がより高まっているそうです。
フィガロが懐かしのイギリス車っぽく見えるのは、どうやら世界共通の感覚のようです。つまり、開発当初に日産がフィガロに与えたアイデンティティは、時を経た現在においても、本場イギリスのみならず世界のクルマ好きにまで認められているということ。今さらながら、「オレの“元カノ”(=フィガロ)ってすごいだろ!」と自慢したくなるほどです。
でも……昨今でも街角でフィガロとすれ違うと、元カノへの想いが今なお振り切れないのです……インテリアのベタベタ=成形劣化さえ直してくれる業者が見つかれば、いまもきっと乗り続けていたはずなのに(泣)。
Writer: あさのまさひこ(模型文化ライター)
フリーライター/フリーエディター/清水エスパルスサポーター。乗りものはなんでも好きだけれど、前代の愛車は日産フィガロ、現在の愛車はフィアット500(3代目のほう)





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