「勝手に転んだ客」のせいで前科持ちに!? バス運転士が「止まるまで座ったまま!」と必死に叫ぶ、切実すぎる事情

アナウンスでよく聞く「バスが止まるまでそのままお待ちください」という注意喚起。実はこれ、単なる車内マナーのお願いではありません。万が一、乗客が車内で転倒した場合、運転士には「重すぎる法的責任」がのしかかってくるのです。

「止まるまで座っていて」は単なるマナーではない?

 バスの停車前に席を立とうとして「止まってからお立ちください!」と注意された経験はありませんか。実はその裏には、運転士が人生を左右されかねない重い法的責任を背負っているという切実な事情がありました。いったい、どういうことなのでしょうか。

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バスが完全停車するまで座っていなければならない理由とは?(画像:写真AC)

 目的地にバスが近づくと、つい早めに席を立ってしまうことがありますが、実はこうした行動はバス業界が最も恐れる「車内事故」に直結しています。

 日本バス協会の資料では、バス事故全体の約3割を車内事故が占めるとされ、負傷者には高齢者が多いという傾向も示されています。決して珍しいことではありません。

 とくに、周囲の車両による無理な割り込みなどで急ブレーキをかけた際、席を立っていた乗客が転倒してしまうと、事態は非常に深刻です。単なる「マナーの問題」では済まされない、バス特有の難しさがここにあります。

 では、もし車内で転倒事故が起きてしまったら、運転士はどうなるのでしょうか。そこには、一般にはあまり知られていない厳しい現実が待ち受けています。

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