なぜフィリピンは海自の「お古護衛艦」を欲しがるのか? 対中国で急務の海軍力強化と“懸念点”
海上自衛隊で退役が進む、あぶくま型護衛艦のフィリピン海軍への移転(輸出)に向けた協議が急ピッチで進んでいます。とはいえ、就役から35年経過し老朽化した艦をフィリピンはなぜ欲しがるのでしょうか。
フィリピン海軍への移転、残る課題とは
今回の5類型撤廃で、こうした制約がなくなったため、フィリピン海軍へのあぶくま型護衛艦の移転(輸出)は早期に実現する可能性が高くなっています。では、具体的な移転内容はどうなっているのでしょうか。
現時点で判明しているのは、日本側が防衛政策局長、フィリピン側は調達・リソース管理担当次官が長を務める新設のワーキンググループにおける議論を通じて早期の決定を目指すということだけです。ちなみに一部メディアでは、フィリピン海軍高官が3隻を確保したいとの意向を示しているとの報道も見られます。
また、すでに就役している韓国製のフリゲートとあぶくま型護衛艦では、搭載する対艦/対空ミサイルが異なっていますが、そのまま使い続けるのか、将来的にどちらかに合わせるのかに関しても気になるところです。
加えて、ワーキンググループの議論で、避けて通れないのが移転後の維持整備の問題です。特にあぶくま型護衛艦は主機にディーゼルエンジンとガスタービンエンジンを併用しています。
フィリピン海軍には、あぶくま型と同じくディーゼルエンジンとガスタービンエンジンを併用する艦として、アメリカ沿岸警備隊を退役したハミルトン級カッターを再就役させたデル・ピラール級哨戒艦(3隻)や、韓国海軍を退役した浦項級コルベットを再就役させたコンラード・ヤップ級哨戒艦(1隻)があります。しかし、これらが搭載するのはアメリカ製のガスタービンであるのに対して、あぶくま型のものはイギリス製(日本でライセンス生産)です。
また、ディーゼルエンジンの方は三菱製です。日本でしっかり整備して引き渡したとしても、使い続けるためにはメンテナンスフリーというわけにはいきません。
フィリピン海軍があぶくま型護衛艦を長期にわたって運用していくためには、フィリピン国内の維持整備基盤を構築することがカギとなるでしょう。
こうしたことを鑑みると、日比両政府が合意しても、今後は民間の造船会社どうしで、高いレベルで協力関係を築けるか、そこも肝要になりそうです。
Writer: 小林春彦(月刊『軍事研究』記者)
月刊誌『軍事研究』編集部記者。編集作業の傍ら、運用者である防衛省・自衛隊および防衛装備品を作る国内外企業などの取材をもとに記事を(不定期に)執筆する。





お古なんて言わないで、日本の車だって中古車はかなりの人気なんだから。しいて言えば、2等船舶ですかね。
お古の自衛艦ですか?
なんかやたらと上から目線の記事ですね。(ちょっと観てて不愉快を観じました)
要は使い方の問題でしょ。
金に飽かせば、いくらでも高性能な兵器は装備できるんでしょうが、そうはいかない懐事情があるってことぐらい斟酌できないんでしょうかね。
どこの国でも同じだと思うけど船があれば運用できるわけではない・教育システム・メンテナンス
補給とフイリピンは海洋国だけど時々フェリーが沈んで大勢がなくなるぐらいその点には疎い国
日本のように作ったものやまして米国の兵器をライセンスで自国で作れる国のほうが滅多に無いぐらい
幸いまだ時間があるようだし日本にきてちゃんと教育システムを学んだほうがいい
あぶくま級は最新ではないけど6隻で南シナ海を守ればある程度の防衛力にはなるはず
ただ人員は各艦艇140名ぐらいは必要だから1000人近くは養成しないといけないはず・予備人員を考えれば
更に上かな・・
対艦ミサイルは将来的に日本製で統一して貰えると嬉しいですね。
気になるのはアスロック対潜ロケットの供給が続けられるのかです。