なぜ民間企業がF-16戦闘機を飛ばすのか? “F-2級の性能”説も!? その驚異の全容とは

F-16は各国空軍の主力戦闘機ですが、これを民間企業が保有し高性能化させ、日常的に飛行させている会社があります。どのような目的なのでしょうか。

きっかけはロシア・中国の軍事的台頭とF-35の普及

 アメリカ空軍、海軍では長年に渡って民間アグレッサー会社を軍事訓練で利用してきました。しかし、昨今のロシアや中国の兵器の近代化によって、アメリカ軍全体で想定させる実戦の状況に変化していきます。

両国ともSu-57やJ-20といったステルス戦闘機を実用化し、ネットワーク能力の整備や兵器の長射程化も実現しています。それに対抗すべくアメリカ軍でも空軍、海兵隊、海軍でそれぞれF-35「ライトニング」が配備され、第5世代戦闘機を中核とした新しい戦力が整備されました。

 このように敵味方の双方の航空兵力がアップグレードされたことで、訓練でもより高度で現実的な状況が再現できることが求められるようになり、そこで活動する民間アグレッサー会社にもより高度な能力が必要となったのです。

 かつては、A-4やL-39「アルバトロス」といった旧式のシンプルな機体でも仮想敵航空業務は行えましたが、2020年以降にはレーダーを搭載し、中距離のBVR戦闘(有視界外戦闘)をシミュレーションできる能力が求められるようになります。

 アメリカの民間アグレッサー会社であるドラケン・インターナショナルやATACは、この要求に応えるべく、フランス製のミラージュF1戦闘機を導入。「トップ・エイシズ」はさらに上の戦闘機として、イスラエルからF-16を購入したのです。

「トップ・エイシズ」の関係者はF-16の導入について次のように説明します。

「F-35戦闘機の普及によって訓練の質は大きく変りました。F-35やF-22のような第5世代戦闘機に対抗するには、より高度な機体としてF-16が必要だったのです」。

【写真】これが「魔改造民間向けF-16」驚愕の全貌&機内です

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