海自もホルムズ海峡へ?「機雷の除去」じつは“無人化”が進行中 見直される“一網打尽”方式とは?
イランによるホルムズ海峡の封鎖を受け、海上自衛隊の掃海部隊派遣が検討されています。危険と隣り合わせの機雷除去ですが、技術も進歩しています。
「掃海」と「掃討」どう違う? 再認識される“一網打尽”手法
海上自衛隊は最近まで「掃海」という言葉を使用していたため、日本では報道やニュースでは機雷除去の意味で「掃海」とよく用いられますが、外国では「対機雷戦」(Mine Counter Measure)と呼ばれています。
対機雷戦には「機雷掃討」(Mine Hunter)と「機雷掃海」(Mine Sweeping)という2つの手法があります。前者は、ソナーや水中航走機雷検知機を用いて機雷をひとつひとつ探知し、水中機雷処分機や水中処分隊員により爆破するものです。後者は、敷設された係維機雷のワイヤーを切断し浮上させて機銃などで爆破したり、船舶の磁気や音響などに反応する感応機雷に対し磁気や音響、水圧などを模擬するシステムを使用して誘爆させる方法です。
海上自衛隊は第二次世界大戦時に敷設された機雷を処理した経験が豊富なため、特に後者(掃海)の技術には定評があるのですが、近年は敷設される機雷の高性能化と、それに対抗するため開発された高性能水中航走機雷探知機や自走式機雷処分用爆雷などの無人プラットフォームを用いた機雷探知、処分能力の向上と普及により、機雷掃討システムの優先度が高まっています。
一方、機雷掃海システムは機雷除去の確実性が低いと考えられるようになったため、多くの海軍において関心が低下していました。しかしながら、この傾向にも変化が生じつつあるようです。
ひとつは近年、機雷掃海の各構成品の性能が大きく向上したことが挙げられます。また機雷を一つずつ除去する機雷掃討は広範囲で機雷数が不明な機雷原の場合、無力化に時間がかかることから、機雷掃海を併用する重要性が再認識されつつあります。
2026年4月22日と23日の両日、ノルウェーで対機雷戦装備を手がけるヘンリクセンと、ノルウェー防衛研究所、そしてフィンランドのパトリアが主催する対機雷戦国際会議「MINESWEEP GATHERING 2026」が開催され、実際に機雷掃海システムを運用している国々の海軍関係者などが集まりました。この会議でも無人化を含む近年の機雷掃海システムの能力向上や、機雷掃海の将来にわたる有効性が改めて確認されました。





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