海自もホルムズ海峡へ?「機雷の除去」じつは“無人化”が進行中 見直される“一網打尽”方式とは?

イランによるホルムズ海峡の封鎖を受け、海上自衛隊の掃海部隊派遣が検討されています。危険と隣り合わせの機雷除去ですが、技術も進歩しています。

「無人掃海システム」という選択肢

 現状ではイラン紛争終結後、海上自衛隊の対機雷戦部隊がホルムズ海峡に派遣される可能性が高いと思われますが、これは法的制約の面を除いても簡単なことではありません。

 海上自衛隊は2026年4月現在、掃海艇を13隻、掃海艇より大型の掃海艦を4隻保有しています。ただ掃海艇、掃海艦ともソマリア沖で海賊対処を行っている護衛艦に比べて小型で速力も低く、展開までに時間を要しますし、展開後に過酷な環境で任務を果たすことは、艦艇にも乗員にも大きな負担を強います。

 前に述べたMINESWEEP GATHERING 2026では、EU(ヨーロッパ連合)が開発資金の一部を負担し、10か国以上の国の企業が参加して2029年末の完成を目指す自律型無人掃海システム「ユーロスウィープ」(Eurosweep)が紹介されています。

 今回のホルムズ海峡危機には間に合わないかもしれませんが、日本はホルムズ海峡などにも近いアフリカのジブチに、半恒久的な基地を置いています。ユーロスウィープのような無人掃海システムを日本が導入してジブチに配備し、海上自衛隊や同盟国・同志国が共同利用できる仕組みを構築することができれば、日本国の存立安全性が高まるだけでなく、国際的なプレゼンスも高まるのではないかと思います。

【もちろん無人】これが最新の「対機雷戦」です!(画像で見る)

Writer:

軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  3. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  4. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  5. ウクライナ軍の「1000機の無人機」がモスクワの製油所を襲撃!“タンクが吹き飛ぶ瞬間”を捉えた映像を大統領が公開 今後の影響は?
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス