元西武のケーブルカーを「まるごと置き換え」へ!? 後継は「動く展望台」ゆっくり動く乗りものに 富士急が導入

富士急グループが十国峠ケーブルカーを廃止し、別の乗りものに置き換えます。

十国峠ケーブルカーを置き換え

 富士急行と十国峠株式会社は2026年5月13日、静岡県の十国峠ケーブルカーに代わる新たな交通手段を2027年夏に導入すると発表しました。

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十国峠ケーブルカー(乗りものニュース編集部撮影)。

 新たな乗りものは「スロープカー」です。嘉穂製作所(福岡県飯塚市)がつくる跨座式斜面走行モノレールで、最大勾配50度まで対応可能な自走式モーター駆動のラック&ピニオン方式(レール側と車体側の歯車を噛み合わせながら進む方式)を採用しています。

 東京では北区飛鳥山にある「アスカルゴ」に採用されている方式で、これは「鉄道」ではなく「エレベーター」に分類されます。したがって、鉄道(鋼索鉄道)としてのケーブルカーは役目を終えます。

 新スロープカーは富士急グループで「箱根遊船 大茶会」「初島リゾートライン 金波銀波」などを手掛けた株式会社イチバンセンの川西康之さんがデザインを担当。床から天井まで届くフルハイトの大型ガラスを全周に配備し、360度全方向に開かれた大窓で伊豆・箱根のパノラマを楽しめることから「動く展望台」とうたっています。

 もう一つのメリットとして、勾配変化時も車内の床面を常に水平に保つ構造のため床がフラットになり、車椅子やベビーカーにも対応。駅舎から車両までバリアフリーの動線も整備するということです。「これまでご自身でのご乗降が難しかったお客様にもスムーズかつ安全にご利用いただけます」としています。

 十国峠のケーブルカーは、芦ノ湖の遊覧船などともに、西武グループの伊豆箱根鉄道が運営していましたが、事業縮小のため2022年に西武グループから富士急へ引き継がれたものです。これにより念願の箱根・伊豆・熱海方面への進出を果たした富士急は、十国峠のレストハウスを改装したり、山上にグランピング施設を設けたりと投資を重ねてきました。

 富士急は今回の「十国峠スロープカー」導入について、会社創業100周年という節目の年にあわせ、こうした取り組みをさらに発展させていくための「象徴的な一歩と位置付けております」としています。

【えぇぇぇっ!?】これが後継の「スロープカー」と“絶景”です(写真)

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コメント

1件のコメント

  1. 元西武というより、元は1925年~1944年まで運行されていた能勢電鉄妙見の森ケーブルカー上部路線の資材を転用したもので、2023年に妙見の森ケーブルカー下部路線が廃止されてからは日本国内で唯一の標準軌のケーブルカー。これが廃止されると日本から標準軌のケーブルカーが全滅することになります。

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