元西武のケーブルカーを「まるごと置き換え」へ!? 後継は「動く展望台」ゆっくり動く乗りものに 富士急が導入

富士急グループが十国峠ケーブルカーを廃止し、別の乗りものに置き換えます。

十国峠ケーブルカーを置き換え

 富士急行と十国峠株式会社は2026年5月13日、静岡県の十国峠ケーブルカーに代わる新たな交通手段を2027年夏に導入すると発表しました。

Large 20260514 01
十国峠ケーブルカー(乗りものニュース編集部撮影)。

 新たな乗りものは「スロープカー」です。嘉穂製作所(福岡県飯塚市)がつくる跨座式斜面走行モノレールで、最大勾配50度まで対応可能な自走式モーター駆動のラック&ピニオン方式(レール側と車体側の歯車を噛み合わせながら進む方式)を採用しています。

 東京では北区飛鳥山にある「アスカルゴ」に採用されている方式で、これは「鉄道」ではなく「エレベーター」に分類されます。したがって、鉄道(鋼索鉄道)としてのケーブルカーは役目を終えます。

 新スロープカーは富士急グループで「箱根遊船 大茶会」「初島リゾートライン 金波銀波」などを手掛けた株式会社イチバンセンの川西康之さんがデザインを担当。床から天井まで届くフルハイトの大型ガラスを全周に配備し、360度全方向に開かれた大窓で伊豆・箱根のパノラマを楽しめることから「動く展望台」とうたっています。

 もう一つのメリットとして、勾配変化時も車内の床面を常に水平に保つ構造のため床がフラットになり、車椅子やベビーカーにも対応。駅舎から車両までバリアフリーの動線も整備するということです。「これまでご自身でのご乗降が難しかったお客様にもスムーズかつ安全にご利用いただけます」としています。

 十国峠のケーブルカーは、芦ノ湖の遊覧船などともに、西武グループの伊豆箱根鉄道が運営していましたが、事業縮小のため2022年に西武グループから富士急へ引き継がれたものです。これにより念願の箱根・伊豆・熱海方面への進出を果たした富士急は、十国峠のレストハウスを改装したり、山上にグランピング施設を設けたりと投資を重ねてきました。

 富士急は今回の「十国峠スロープカー」導入について、会社創業100周年という節目の年にあわせ、こうした取り組みをさらに発展させていくための「象徴的な一歩と位置付けております」としています。

【えぇぇぇっ!?】これが後継の「スロープカー」と“絶景”です(写真)

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 元西武というより、元は1925年~1944年まで運行されていた能勢電鉄妙見の森ケーブルカー上部路線の資材を転用したもので、2023年に妙見の森ケーブルカー下部路線が廃止されてからは日本国内で唯一の標準軌のケーブルカー。これが廃止されると日本から標準軌のケーブルカーが全滅することになります。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  3. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  4. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  5. ロシアのミサイル部品工場が「大炎上」 ウクライナ軍の航空機から発射した巡航ミサイルが「直撃」か
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号