イタリアの“ハイエース”は「中で立てる!」圧倒的な室内高の商用バン日本への本格参入を狙う理由とは?

日本で様々な用途に使われるワンボックスカーといえばハイエースが有名ですが、イタリアにも似たようなクルマがあります。

実は日本で販売されてる!?

 そんなデュカトですが、実は日本では2022年から販売が開始されており、現在は年間400台前後を販売しています。キャンピングカーのベース車両として、徐々に知名度を高めているようです。ただ、今回のトラックショーへの出展では、そうしたイメージから一歩踏み込み、“本来の商用車”としての価値をアピールする狙いがあったと、ブース担当者は明かします。

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「ジャパントラックショー2026」に展示された「デュカト」(画像:フィアット・プロフェッショナル)

 実はフィアット・プロフェッショナルでは、日本市場の現状を踏まえ、今が最大の商機だと考えているようです。その背景には、日本国内で続くハイエースの納期長期化や供給不足があります。

 2026年現在、多くの建設・設備業者が「代わりになる大容量バン」を求めています。欧州で商用バンとして実績を積み重ねてきたデュカトは、その点で大きなアピールポイントになるといえるでしょう。つまり、日本国内でもハイエースのように、キャンピングカー用途だけでなく、配送バンや移動工房、空港送迎など、幅広い用途で活躍する可能性を秘めているということです。

 デュカトの商用車としての最大の特徴は、前述の通り、やはり圧倒的な室内空間です。全高は2.5m級ながら、荷室内高は約2m近くを確保しており、大人でもほぼ立ったまま移動できます。

 実際に車内へ入ると、日本の商用バンとは感覚が大きく異なり、荷室内を立ったまま移動できるレベルで、もはや小型配送トラックのウォークスルーバンに近い印象です。しかも、FF(前輪駆動)レイアウトを採用しているため床面が低く、大型荷物の積み下ろしもしやすい構造となっています。欧州では数十万km単位で使用される耐久性の高さも特徴で、まさに“働くための道具”として設計されていることがうかがえます。

 さらに会場では、デュカトより小型の「スクード」のデモカーも展示されていました。サイズ感としてはハイエースよりひと回り小さく、タウンエースとハイエースの中間のような存在です。人も荷物も運べる欧州型バンとして、日本市場への投入を検討しているといいます。

 このまま好調な流れが続けば、“イタリア版ハイエース”が、日本の“働くクルマ”市場へ本格参入する日も近いのかもしれません。

【納得のスペース!】これが、イタリアの“ハイエース”が持つ要領です(写真)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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