「40年がかりの国家事業」 韓国が原子力潜水艦を開発へ! 2030年代には就役目指す 計画名に込められた“3つのN”の意味とは?

韓国国防部が、原子力推進潜水艦の開発基本計画を公表しました。国家戦略事業として位置づけ、北朝鮮の脅威に対応するとしています。

事業名は「チャンボコN」 その意味は?

 韓国国防部は2025年5月26日、「大韓民国・原子力推進潜水艦開発基本計画」を公表しました。同国が原子力推進潜水艦を体系的に開発するための推進方針を、国内外に対して公式に明示した形です。

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2025年に進水した韓国初のリチウムイオン電池搭載潜水艦である「蔣英実(チャン・ヨンシル)」(画像:大韓民国海軍)。

 原子力潜水艦は、長期間の潜航能力および高い機動性など、通常動力型潜水艦と比較して飛躍的に向上した作戦能力を有します。同計画では、こうした能力により「北朝鮮の潜水艦ベースの核・ミサイル脅威などに対応する中核的役割を担う」と位置付けられています。

 開発にあたっては、単なる艦艇建造事業を超えた「国家戦略事業」として捉え、韓国の原子力および造船分野の技術を基盤とし、国家的力量を結集して原則を順守しつつ体系的・段階的に進める方針が示されています。

 また、国際社会への信頼を基盤として核拡散防止条約(NPT)に基づく核不拡散義務を透明かつ確固として履行すること、原子力安全およびセキュリティの維持、潜水艦から発生するすべての放射性廃棄物の安全な管理についても、基本計画の中で言及されています。

 経済・産業面への効果も見込まれています。本事業は、造船・原子力・防衛産業を結ぶ40年以上(建造10年、運用30年以上)にわたる国家産業発展プロジェクトと位置付けられており、国内における安定的かつ質の高い雇用創出が期待されるとしています。

 さらに、今後この事業は「張保皐(チャンボコ)N事業(Jangbogo N Project)」と命名されることが発表されています。これは、1993(平成5)年に1番艦が就役した韓国初の潜水艦である張保皐級にちなんだ名称であり、同名を冠した今事業は、その精神を継承した次世代モデル(Next generation)として、原子力推進(Nuclear powered)方式を採用し、先端新技術(Neo technology)を集約した潜水艦を構築するという意味が込められているとされています。

 国防部は、「本事業が大韓民国の海洋安全保障における新たな地平を切り開く歴史的マイルストーンとして位置付けられるよう、大韓民国のあらゆる国家的力量を結集して推進していく」と述べています。

【これが名前の由来です】韓国初の潜水艦! 張保皐級を写真で見る(画像)

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