中国がヤバいヘリ出してきた! 清々しいほど“本家”寄りの「ボーイングのヘリ」開発の意図は?
中国で、アメリカの航空機メーカー「ボーイング」と一字違いの愛称を持つ無人ヘリコプターが開発されています。機体も同社のCH-47「チヌーク」にそっくりですが、どのような狙いがあるのでしょうか。
物流は無人も有人も同じ
とはいえ、無人機であるT1400、有人機であるCH-47もともに、ヘリコプターの中では大型の部類に入ります。大型の輸送用無人機は各国で開発にしのぎが削られている状況で、T1400の場合最大離陸重量1400kgで貨物搭載量650kg。最大高度6500mを時速180kmで飛ぶことができ、最長の航続時間は8時間に及ぶということです。
T1400は物流輸送のほか、森林防火など幅広い分野での活用が期待されるといいます。森林防火は恐らく消火用ヘリコプターを指し、運用環境もマイナス40度の気温から55度の暑さまで耐えられ、中国国内のあらゆる場所での運用を想定していると伺えます。実際に間近で見た機体は、日本国内でよく見るマルチコプター型の小型ドローンと異なるもので、大きく太い胴体は貨物の積載をスムーズに行うことができると思えました。
一方でCH-47に目を転じれば、もともと初飛行したのは1961年。2026年現在もアメリカ軍や航空自衛隊をはじめ多くの国々で使われるベストセラー機になっています。
先述のとおりCH-47にそっくりな機体だから、遊び心とともに「boying」を愛称に付けただけなのかもしれない反面、有人無人を問わず航空機開発に昨今は熱心な国だけに、大型機の開発経験も豊富なボーイングにあやかり、無人大型ヘリコプターでのベストセラーを狙い「boying」と名付けたか可能性もあると筆者は考えています。そうしたところは、まさに中国らしい“なりふり構わない野心”が顕現したものといえるでしょう。
Writer: 相良静造(航空ジャーナリスト)
さがら せいぞう。航空月刊誌を中心に、軍民を問わず航空関係の執筆を続ける。著書に、航空自衛隊の戦闘機選定の歴史を追った「F-Xの真実」(秀和システム)がある。





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