いすゞ2代目「ジェミニ」 「街の遊撃手」が魅せた華麗なる走り(写真13枚)

イメージを決定づけた、あのテレビCM

「街の遊撃手」とは、1985(昭和60)年にデビューした2代目「ジェミニ」のプロモーション用テレビCMにのせられたキャッチコピーのこと。軽快な音楽をバックに、パリの街中を「ジェミニ」が走り回ります。ワルツを踊るように複数の「ジェミニ」がドリフトしていたり、階段を駆け下りたり、川を飛び越えるなど縦横無尽な走りが披露されたのです。しかも、CGを一切使わないリアルなスタント走行です。これには、みんなビックリしました。

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1985年の発売当初は「FFジェミニ」と名乗ったが、FR駆動の初代が販売を終了したのち、マイナーチェンジを機に「FF」がとれた(画像:いすゞ自動車)

 実際のところ「ジェミニ」は、初代がオペル「カデット」の兄弟車であり、2代目も基本デザインにイタリアの名デザイナーであるジウジアーロが関与するなど、欧州テイストの強いクルマ。そこに強烈なCMがうたれたことで、「ジェミニ」のイメージは決定的なものとなりました。「『ジェミニ』って、なんてキビキビと、よく走るクルマなんだ!」と。

 また、2代目モデルは、トヨタ「カローラ」や日産「サニー」よりも若干小さく、同サイズのライバルが不在であったことも有利に働きました。

 かくして「ジェミニ」は大ヒットモデルとなります。

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コメント

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1件のコメント

  1. この頃ピアッツァと言う車があったけど今でも新鮮!FFジェミニも1500ディーゼルとかいすゞの技術を惜しみなく投入した車だったけど消えてしまいました、アスカもやがてはスバルのOEMに姿を消してファーゴもキャラバンOEMに消えました、ファーゴのディーゼルターボの快足感は今でも覚えてますよ、4FG1とか4BC2とか最初の数字がシリンダー数を意味する表記のエンジン型式も今では三菱かいすゞくらいじゃないですかね?今でもギガなら6UZ1とか直6であることが分かるように、車の型式もボンネットバス時代のBXDからビックホーンのUBSギガの四軸車ならCYJとか長く継承されてるのが分かりますね、本とはトヨタや日産の師匠のようなメーカーなのかも?