クルマの下取り、より高く売るコツ 査定額の高いクルマの傾向とは?
クルマを下取りに出す際、査定額アップのためにできることや、査定額の高いクルマの傾向はあるのでしょうか。中古自動車査定士の協会と、現場の中古車販売店に聞きました。
大事なのは「基本的なこと」
クルマを下取りしてもらう場合、できるだけ高く売る、すなわち査定額をアップさせるためには、どのようなことができるのでしょうか。
中古自動車査定制度を運営する日本自動車査定協会は、以下のように話します。
「査定ではドアや各種パネルなど、パーツごとにひとつひとつ、さまざまな角度から見て傷などをチェックし、そのときの相場を考慮して最終的な査定額を出します。きれいに乗るよう心がけておくことことが大切です」(日本自動車査定協会)
実際に下取りを行っている、ある中古車販売店にも話を聞きました。
「査定士は見たままを査定するので、その前に市販のコンパウンドでボディーを磨くなどして、落とせる傷は落としておいたほうがいいでしょう。しかし、修理店に出してしっかりと直してもらったほうが査定額がアップするかといえば、おそらく修理費のほうが高くなります。あまりお金をかけず、できる限りのことをやっておくだけで十分です」(中古車販売店)
日ごろからどういう点に気をつければよいのでしょうか。日本自動車査定協会は「これといった秘策はないと思います。もちろん、走行距離が少ない、車検までの期間が長い場合などは多少プラスにはなりますが、肝心なのはそのクルマの本質的な価値です」といいます。
前出の中古車販売店もやはり「秘策はない」と口を揃えます。
「たとえば高価な改造パーツやオーディオなどを装備していても、それはさほどプラスにはなりません。取扱説明書や点検整備記録簿、スペアキーをちゃんと保管しているなど、基本的なことが大事です」(中古車販売店)
では、高く売れるクルマの「傾向」はあるのでしょうか。
「新車で人気がなく、中古車市場にあまり出回っていないクルマがプレミア的な価値をもつ」
これは事実と異なるだろう。