「全線の半分10000kmを廃止せよ」 国鉄の末路を的確に予見した“過激勧告”の中身 「借金37兆円破綻」は防げたか?
国鉄が破綻する約20年前、あるシンクタンクが「全線の半分を廃止せよ」という過激な提言を行いました。モータリゼーションが進む中で発表された、国鉄改革案の中身を見ていきます。
新幹線に対しても冷静な見方
旅客輸送も厳しさを増していました。運行に必要な直接の費用も賄えない大赤字の路線の割合は、1957(昭和32)年度に40.2%でしたが、1966(昭和41)年度には75.4%まで増加しました。ローカル輸送の競争力は急激に低下しており、さらに高速道路の整備、ジェット機の大衆化で幹線輸送すらも脅かされていました。
しかし国鉄はこれを認識していない、と勧告はいいます。「このような最適輸送体系という考え方が確立しておらず、荷馬車と人力車しかなかった大正時代の、鉄道万能という考え方が依然として今日まで継続している」と厳しく指摘します。
この思い込みは、旧態依然たる「乗せてやる」「運んでやる」という態度につながるため、バスやトラック、航空機などの競争相手に勝てるはずがありません。これは後の国鉄改革で何度も指摘されたことですが、サービス意識の欠如は単に職員の怠慢や組合問題ではなく、国鉄のあり方そのものに由来する、というのは本質的です。
勧告は「輸送の技術革新に即応した、国家としての最適輸送体系を確立する」として、具体的には国鉄の役割を「幹線旅客輸送」「通勤通学輸送」「中・長距離大量の貨物輸送(直行系コンテナ輸送)」に集中するよう求めます。
国鉄最大の「商品」である新幹線に対しても冷静な見方をしています。新幹線の成功は東京~大阪間という世界随一のメガロポリス地帯を連絡したからこそです。より遠距離の九州、北海道までの旅客輸送を担おうとすれば、航空機に対抗できない可能性があるとの指摘は、山陽新幹線博多開業後を正確に予見しています。
一方、「ローカル旅客輸送」「近距離貨物輸送」はバス、トラックに委ねるとして、全線の50%(約1万km)にわたるローカル不採算路線を「勇断をもって廃止」する大胆な目標を掲げました。当然、ローカル線の建設を推進する日本鉄道建設公団への評価も辛辣です。
鉄道公団は「鉄道交通網の整備を図り、もって経済基盤の強化と地域格差の是正に寄与することを目的」に設立されましたが、実態は「ただでさえ赤字に悩んでいる国鉄に、一層の負荷を負わせる以外の何物でもなく、経済基盤の強化には少しも役立っていない」と指摘します。
さらに加えて「今日の輸送革命時代にあっては全く時代錯誤の存在であって、その業務は、今日の日本にあっては、ただ無益であるばかりでなく、むしろ有害であるといわねばならない」とまで切って捨てました。鉄道公団は勧告に激しく反発しましたが、産業計画会議は突っぱねています。
そして勧告は政府と国鉄に対し、以上の認識のもと「もし国鉄を国の基幹となる輸送企業体として存続させるのならばその役割を定め、国鉄はその目標に向かって、その経営の合理化とサービスの改善につとめること」として、経営の自主性確立を要望しました。
勧告の警鐘は、ほぼそのままの形で現実となり、国鉄は破綻します。前述のように分割論、民営化論、改組論はこの勧告に始まったことではなく、様々な機会で語られてきました。いつ、どの段階であれば軌道修正できたのか、問題意識はなぜ広く共有されなかったのか。国鉄なき今だからこそ、その視点を学ぶ必要があるのではないでしょうか。
Writer: 枝久保達也(鉄道ライター・都市交通史研究家)
1982年、埼玉県生まれ。東京地下鉄(東京メトロ)で広報、マーケティング・リサーチ業務などを担当し、2017年に退職。鉄道ジャーナリストとして執筆活動とメディア対応を行う傍ら、都市交通史研究家として首都圏を中心とした鉄道史を研究する。著書『戦時下の地下鉄 新橋駅幻のホームと帝都高速度交通営団』(2021年 青弓社)で第47回交通図書賞歴史部門受賞。Twitter:@semakixxx





車などの免許が取れない子供を交通や移動の弱者にしないためには、小さい頃から自分の身は自分で守れと叩き込み、子供のみでも公共交通を利用することを促進する必要があり、これは地方路線の存続にも繋がります。預金口座開設マイナカードパスポート受け取りガス点検ワクチン等の行政が噛む事業も、親を休ませて付き添わせるか親の低所得化を防ぎ一人親等の格差を小さくするために担当職員が夜間休日出勤するなどしなくても、今のスマホ写メ、そして遠隔見守りや育児ロボット等の開発で子供任せ可に戻す増やすことで、不便ではない働き方改革も可能になり、少子化も男女共同参画も解決に向かいます。大阪万博でみられた過度のキャッシュレスも、途上国や70年~一世紀前の子供は家事家業弟妹世話労働力から登下校付き沿い要等で少子化が激化する要因の一つになっているので、子供にはどんどん現金を持たせて使う経済学習を、学校前文具店復活などでしていく、切符を現金等で買いやすくするのを残すのも良いでしょう。
新幹線を九州や北海道まで伸ばしても飛行機に対抗できないのはよくわかります。JRに真っ先に移籍した革マル系総連が、ダッカ事件で巻き上げた金で作ったピースボートを流行らせたかった赤軍とともに、ベトナム脱走兵を匿った縁で米軍と攣るんで、ダッカ事件時の福田赳夫元首相と選挙区競合していた中曽根元首相がテロリストには毅然とした態度を取りたくて横田着陸やアントヌッチ救助を辞退した?123便に関与した可能性が濃厚なのは、よくわかります。日本の場合は、国内線飛行機を含めて子供のみでも長距離含めた公共交通が利用し易くなっているのは、これから公共交通を廃れさせないで保持していくのに、大きな強みになるのではないでしょうか?