「郊外のほうがいい」 50万都市の駅前“砂漠”状態のまま2年 新アリーナ計画で急浮上の適地とは?
再開発が進まずに空き地が広がり、「松山砂漠」と揶揄されるJR松山駅前への本拠地移転をBリーグ球団が一蹴しました。代わりに目を付けたのは、「北の大地」のスポーツ施設をほうふつとさせる立地でした。
前身はあの「ウェルサンピア」
その施設とは、愛媛県伊予市にある「ウェルピア伊予」です。敷地面積は東京ドーム約2.5個分の約11万7000平方メートルあります。施設は高さ50mの展望タワーを備えており、遠くからでも場所が分かるランドマークの役割を果たしています。屋上には、360度のパノラマを楽しめる展望ラウンジも。
敷地内には野球場や体育館、テニス場、ゴルフ練習場、プール、多目的グラウンドなどもあるため、市民の憩いの場となっています。
ウェルピア伊予は1981年にオープンし、当初の名称は「愛媛厚生年金休暇センター(ウェルサンピア伊予)」でした。社会保険庁(現・日本年金機構)が年金保険料を元手として建設し、厚生年金保険加入者の福祉増進をうたって日本各地に設けた厚生年金福祉施設「厚生年金休暇センター(ウェルサンピア)」の一つでした。
しかし、厚生年金休暇センターはバブル崩壊後に利用客が減少し、維持費もかさんだことで巨額の赤字を出す施設が続出。2005年10月1日に各地の厚生年金休暇センターの所有権を引き継いだ独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構(解散済み)は5年以内に段階的に廃止・売却の手続きを進め、旧ウェルサンピア伊予も売却先を探すための入札が2008年1月に実施されました。
落札したのは伊予市で、2008年4月から引き継ぎました。その際、名称が「ウェルピア伊予」に変わりました。
ところが今や開業から約45年が経過し、施設が老朽化しています。伊予市は大規模改修に約67億円が必要との試算を公表。施設の運営に意欲のある企業に意見を聞くサウンディング調査(対話型市場調査)を2026年7月10日に開始し、参加する意向を示したのがサイボウズでした。





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