気付けば残り1本に! 車内に「謎の部屋」がある? 大阪万博を2度経験した阪急“古参”電車の楽しみ方
阪急京都線などで長く使われてきた3300系電車の引退が進んでおり、残り1編成まで減っています。
堺筋線乗り入れに備えた3300系
阪急電車では近年、新型車両が毎年のように導入されています。座席指定サービス「PRiVASE(プライベース)」が阪急京都線で始まるのにあわせて、2024年に新型の2300系電車が導入されたのが記憶に新しいところです。しかしその一方で、長く使われてきた車両の引退も進んでいます。最後の1本まで減ってしまったのが3300系電車です。
阪急3300系電車は1967(昭和42)年、阪急京都線の車両として登場しました。大阪市営地下鉄(現・大阪メトロ)堺筋線の乗り入れに対応しています。
3300系の車体寸法が以後の阪急京都線の車両に引き継がれたほか、3300系で採用されたミンデン式の空気ばね台車は阪急の標準台車となり、1990年代前半に登場した車両まで継承されています。
3300系は126両が製造され、阪急京都線では最も数が多い車両だった時代が長く続きました。このうち120両は1969(昭和44)年までの3年間、実際には2年強の間に一気に造られました。これにより、同年12月に始まった地下鉄堺筋線との乗り入れに間に合わせています。
登場当初は阪急線内で、最長7両編成で使用されました。堺筋線直通は当初5両編成とし、後に6両編成を順次増やしていった経緯があります。さらに編成を組み替えて7両編成または8両編成としています。
1979(昭和54)年には堺筋線直通の普通列車を6両編成に揃えることになり、3300系の中間車が6両増備されました。この際に造られた3950番代は、同時期に造られた車両と同等の構造を採用しています。屋根につながる曲線部分が変わり、3950番代だけ屋根の部分が飛び出した形になっていました。
3300系は冷房装置が後から取り付けられましたが、3950番代では当初から冷房装置の搭載に対応した車体構造で造られました。天井の内部に冷房用の風道を収めるべく、屋根の高さを上げているため、他の3300系と比べて屋根の部分に違いがありました。
3300系が登場した当時は、車両の連結や切り離しを行うことで編成の長さを柔軟に変更する、という考えがありました。このため運転台付きの車両が多く造られました。しかし実際の営業運転では、連結や切り離しを行うことはなく、不要な運転台は撤去されました。「跡地」は客室の立席スペースに変わりましたが、乗務員室の仕切は残っているため、あたかも電話コーナーのような造りになっています。





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