きぬた歯科の元ネタ? 35年前から存在し都市伝説化した「台湾の顔看板」の人とは ご本人は健在!
西東京エリアを中心に見かける「きぬた歯科」の顔看板。台湾には、その元祖ではないかとも思える顔看板が、35年も前からあります。地元では日常風景となり、市長選挙のポスターにまで使われています。
都市伝説化していた陳財佑さん
高雄市長選での陳其邁氏の顔看板パロディは、一般市民にも模倣者を生み出し、陳財佑さん非公式の「コスプレグッズ」などが販売されたほか、SNSなどでもコスプレ投稿が続出しました。結果的に、台湾南部の人たちにとって陳財佑が世代を問わず愛され認知されていることを改めて示すことにもなりました。
また、一時期まで地元・高雄での陳財佑さんは“都市伝説”と化しており、「実は存在しないのではないか」「もう亡くなっているのではないか」「いや不老不死の存在だ」といった説まで飛び交うほどでした。高雄市長選での「顔看板」の評価と注目を受け、マスコミがこぞって陳財佑さんを取材することになりました。
もちろん、陳財佑さんはご健在で、現在65歳です。台湾は地震が多く、台風発生時や雨季になると、家屋の雨漏りが頻繁に起きるため、幼い頃の陳財佑さんは「みんなを助ける仕事をしたい」と漏水工事業者として独立したそうです。その志を胸に、台湾トップレベルの技術で人々の暮らしをサポートしてきました。
きぬた歯科の「顔看板」との共通性は?
じつは陳財佑さんの顔看板は、その事業が始まった1991年頃の「本当の学生時代の写真」から、「少女漫画風」のものへ進化しています。いずれもなんとも言い難い「味のある写真」で、多くの地元の人々の心に残るものとなっています。
そして、日本のきぬた歯科・きぬた泰和さんの柔和で知的な「顔看板」もまた同様です。スナップ風の写真をザックリ切り抜き、巨大広告に採用し街の至るところに張り出すという堂々としたメッセージ性は成功を収めました。その戦略により「あの顔」と名前が多くの人に知られることになったのです。
もちろん、きぬた歯科から公式に「高雄の『顔看板』に影響を受けた」といったものはありませんが、陳財佑さんの「顔看板」の広告手法と、共通するものがあるといえるでしょう。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。





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