「“日本の屋根”を縦断する自動車道」今どうなってる? 東京-北陸の最短路になる中部縦貫道「長野-岐阜」 並行路“5か月通行止め”で脆弱さ露呈
長野と岐阜を結ぶ大動脈、国道158号が土砂崩れにより5か月にわたって通行止めとなっています。迂回には130kmを超える大回りが必要なケースも。この代替路として期待される高規格道路「中部縦貫道」の整備は、いまどうなっているのでしょうか。
事業化していない区間で崩れて「大迂回」
他方、高山東道路と高山清見道路のあいだ約17kmの区間は、中部縦貫道が事業化されていません。国道158号が災害で長期通行規制となっているのは、まさにこの区間です。2026年2月に土砂崩れが発生し、復旧作業中の4月にも同じ箇所で再び土砂崩れが起こりました。
これにより、崩落現場の前後約2.4kmが全面通行止めとなっているほか、丹生川町から安房峠道路の平湯IC付近へ抜ける約27.5kmの区間でも大型車の通行規制が続いています。
このため、ドライバーは大幅な迂回を強いられています。関係機関が推奨する広域迂回ルートの一つは、国道41号を北上し国道471号を経由するものですが、高山市街地から平湯ICまでの距離は、国道158号経由の約33kmに対し、2倍以上の約75kmに及びます。国道158号の長期不通は、改めてこの地域の交通の脆弱性を浮き彫りにした形です。
ちなみに、中部縦貫道のルートは「東京~北陸」、富山西部や金沢、福井との最短路にもなり得ます。たとえば富山県の氷見漁港から東京の豊洲市場までの輸送時間は、中部縦貫道経由で約5時間から約4時間へと短縮されるといいます。
ただし、岐阜県よりも遅れているのが長野県側で、長野道から続く「松本波田道路」の5.3kmについては建設が進んでいますが、そこから安房峠道路までの最も険しい山岳区間(波田~中ノ湯、約27km)については事業化されていません。





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