駅ホームに大木のナゾ 屋根を突き抜け青々と ナゼ?
京阪沿線にも 地域住民が守った「駅の大木」
同じ大阪府下にある京阪電鉄の萱島駅(大阪府寝屋川市)も、駅のなかに大木があることで知られています。こちらは服部天神駅とは異なり、駅が高架化しているため、ホームの床と屋根を木が突き抜けています。高さ20m、幹周り7m、推定樹齢700年の大きなクスノキです。また、高架下の木の根元には萱島神社の社が建っています。
駅の高架化に際し、現在のかたちになったといいます。どのような経緯があったのか、京阪電鉄に話を聞きました。
――駅を高架化する以前の木はどのような様子だったのでしょうか?
かつて京阪本線の複々線化工事の過程で、萱島駅に隣接する萱島神社の境内と駅周辺の隣接地を買収しました。その際、買収用地に推定樹齢700年のクスノキが立っていました。
――駅を高架化する際に、木を伐採しようということにはならなかったのでしょうか?
当初の計画では、クスノキを除去する予定でした。しかし地元住民の方々から「神木」であるクスノキを保存してほしいとの要望があったのです。線路の迂回や高架構造の変更にともなう工事費増加などの問題があったものの、最終的には保存方針が決定しました。
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ホームの屋根を突き抜ける木は、地元住民の願いにより伐採されることなくその姿を残した御神木でした。服部天神駅の御神木には神棚も設けられており、鉄道を利用する乗客の安全を祈願する信仰の対象として親しまれているようです。
【了】
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