駅ホームに大木のナゾ 屋根を突き抜け青々と ナゼ?
大阪府には、ホームの屋根を突き抜ける大木の生えた駅があります。なぜそのようなことになっているのでしょうか。
駅のホームに大木があるワケ
阪急電鉄服部天神駅(大阪府豊中市)は、ホームの屋根を大木が貫通しています。遠くから眺めると、駅から木が生えているようにも見えます。
なぜそのようなことになっているのでしょうか。阪急電鉄に話を聞きました。
――まさかとは思いますが、駅を設置したあとに木が生えてきたのでしょうか?
いえ、駅を設置する前からあったクスノキです。
――なぜ木のある場所に駅をつくったのでしょうか?
服部天神駅のある場所はもともと、服部天神宮の境内地でした。クスノキは古くからこの土地にあり、服部天神宮の御神木として親しまれていました。阪急電鉄の前身である箕面有馬電気軌道が1910(明治43)年に駅を設置する際、境内地の一部を譲り受けたのですが、その敷地にクスノキが立っていたのです。
――木の伐採は考えなかったのでしょうか?
御神木として長く親しまれてきたため、地元住民の願いで伐採することなく残すかたちでホームをつくったと聞きます。
――もし今後、駅を高架化することになったら、木はどうするのでしょうか?
現在は高架化の計画がないため、正直に申し上げると、今後どうするのかはわかりません。ただ、地元住民をはじめ、駅を訪れる多くの方々に親しみを持っていただいている御神木ですので、今後も大切に残していくのではないでしょうか。
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服部天神駅では、毎年夏の服部天神宮「天神祭」にあわせ、構内で御神木清祓(きよはらい)と「阪急電車安全祈願祭」を執り行っているそうです。
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