見た目は昭和初期、性能は21世紀 JR西、SL全盛期の旧型客車復刻 「SLやまぐち号」用

シミュレーションゲームがある車両も

 このたび登場する復刻客車35系は、津和野駅に向かって走る場合は1号車が最後尾に、新山口駅に向かって走る場合は5号車が最後尾になります。

3号車「ナハ35-4001」

 2号車と同じくオハ35形を復刻したもので、4人掛けボックスシートが並ぶ普通車、定員は40名です。荷物(ベビーカー)置場のほか、イベントコーナー、展示スペース、販売カウンターが備えられているのが特徴。シミュレーションゲームも楽しめます。

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3号車のナハ35形。1両の半分が座席、半分がイベントコーナーなどになっている。
「SLやまぐち号」の資料などが展示されているナハ35形車内。
ナハ35形車内にあるSLの運転シミュレーションゲーム。

「ナ」は車両重量27.5t以上 32.5t未満、「ハ」は普通車という意味です。この車両には作業者控え室もあります。

4号車「オハ35-4001」

 2号車、3号車と同じくオハ35形を復刻したもので、4人掛けボックスシートが並ぶ普通車、定員は72名。洗面所と洋式トイレ、男性小用トイレ、荷物(ベビーカー)置場を備えます。

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4号車のオハ35形。各車両とも自動ドアで、各ドアに個別に開けるためのボタンもある。
ボックスシートには大型テーブル。窓の下にはコンセントもある。写真は3号車ナハ35形。
窓には、開くための昔ながらの金具が。写真は3号車ナハ35形。

「オ」は車両重量32.5t以上 37.5t未満、「ハ」は普通車という意味です。なお4号車と5号車は、今回の報道公開時点ではまだ内装工事中であったため、車内の写真はありません。

5号車「スハテ35-4001」

 1927(昭和2)年から製造された、戦前を代表する客車オハ31形(三等車)を復刻した車両です。4人用のボックスシートが並ぶ普通車で、定員は46名。開放型の展望デッキと洗面所、多目的室、バリアフリートイレ、荷物(ベビーカー)置場を備え、車いす対応席(2席)もあります。

 またこの車両は、モデルになったオハ31形の「ダブルルーフ(二重屋根構造)」も再現されています。外のあかりを車内へ導くための構造ですが、復刻車両ではそこからあかりをとるわけではないそうです。

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5号車のスハテ35形。ダブルルーフ構造で、あかりをとるための小さな窓が車体上部にある。
普通車の日よけは木製の鎧戸。グリーン車はカーテン。写真は3号車ナハ35形。
鎧戸を開けた状態の普通車。写真は3号車ナハ35形。

「ス」は車両重量37.5t以上 42.5t未満、「ハ」は普通車、「テ」は展望車という意味です。この車両は乗務員室、業務用室、発電装置、電動空気圧縮機も備えます。

 これら復刻された旧型車両は、今年2017年9月から始まる観光キャンペーン「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」に合わせて登場する予定です。

 また復刻された新客車の投入にあわせて、新山口駅や地福駅(山口市)を昭和初期レトロ調にするなど、「SLやまぐち号」停車駅の一部改修も行われ、JR西日本によると、いままで以上に線区全体で「SLやまぐち号」の旅を楽しめるようになるといいます。

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コメント

17件のコメント

  1. 古く見せる新車に新しく見せる旧車!忙しいねー?SLも新車にしたら?伊予鉄みたいにDIESELで走るSL風なのをさ!老骨キハすら化粧直しして指定料金取ってみたり、騙したつもりが騙された?利用者を甘くみないほうがいいんじゃない?

    • その甘さが分かってるからみんな乗るんですよ…豪華列車だってその金額積めばそれ以上に豪華なリゾート経験も出来るわけだし。
      逆に、おんぼろの車両使って料金とればボッタクリとか言われるし…
      ただ、流行に左右されてる事は間違いないようですが。

    • 指定席料金で何を言ってるのやら・・・
      指定席料金と乗車券で乗れるだけマシだと思いますけどね。
      そもそもSLの運行なんて、運行主には利益にならないのに、それをこれからも続けていく為に、わざわざ客車を作ってくれただけ有難いと思うべき。
      SL銀河みたいな全く新しいスタイルの客車も斬新的ですが、今回のこの客車は写真を見る限り、古風を再現してていいと思いますけどね。

  2. ああゴハチが残っていたら、登場時に復原して山陽本線を100km/hで走る企画もできただろうに…
    見た目レトロ実質最新型は999号みたいというネタに従いC62で牽かせるとかw
    せっかく新造したのだから、いろんな機関車で牽く列車を走らせてほしい。

  3. 今まで使っていた12系どうすんだろ?

    • あの車輌こそ大鐵が引き取れば良かった。
      もう遅いかな?

    • なんと大鐡に輿入れしましたよ!

  4. なるほど!有り難い列車か!この業界じゃなくても、わさわざと言った拘りから様々な物が世に出でたわけだからね、昔に津和野からお座敷編成に乗してもらったことある、蒸気機関車の重連で一機は後尾から押す運行だったような?それが新車かは分からないがね

    • Dで押しているように12系や14系は「重過ぎる」んです。
      かつて流行ったお座敷列車は12系改造か14系改造の7両編成なのですが、
      わざわざ5両に減らして運転していたりしました。
      これ以前の14系改造レトロ客車も元車両の定員だと重過ぎるために座席定員を減らしていたりします。
      今回の新35系は軽量化されたスハテ・オハ・ナハ・スハ・オロテの五両編成の上にイベントスペース等でさらに定員を旧レトロ列車並みにしてあります。

      D51の改造が終わり当面の代打は確保できたのですから、今後は震災復旧以来のC57の再々改造が期待されます。その後まず実現しないでしょうがC62の本線復活改造が実現するかもしれません。

  5. 老朽化した車両を鞭打って使わせるよりも同じ設計で作ったほうが安全性は高いかもね。まあ、古い車両を信奉する人にはそれでも気に食わないことは多い気がしてるけど。
    記事書いた人もなんで4000番台なのかちゃんと調べてほしいな。

  6. どうせ人気で指定券買えないんでしょ?

  7. ここまで拘って作ってくれて、国鉄型好きには嬉しいですね。本物の旧客35系では無いけれど、納得の仕上がりです。

    • 逆に“これならば”と東がヘンな気おこして旧客や12系をオシャカにしなければいいが・・・。
      少し不安だ。

  8. これ、新製車ですよね?
    形式番号からして、旧客をベースにリニューアルしたんじゃないかと思ったぐらいです。
    ななつ星など、旧車オマージュでイマ風にアレンジした新製車両は見かけるけど、ここまで旧車寄りのデザインは逆に新鮮味があって好感が持てます。

  9. JR西日本からSL時代の列車の復元という新しい提案が出され、感心しました。
    老朽化した旧型客車はSLと共に維持することそのものが大変で、いずれは安全性や維持費の問題から引退を余儀なくされます。
    エネルギー革命以前の文化であるSLがその時代の日常的風景だった旧型客車を牽いて走る姿は老人だけでなく、若い人の関心も引くと思います。沿線の歴史的な景観と共に文化財の新しい見せ方・活用の方法として、これからあちこちで応用できそうな手法だと思いました。

  10. JR北海道の新マヤもマヤ35系。昔ながらの客車ファンを悩ませる事態が再発生。とはいえ、両方が出会うことはまず絶対にあり得ないから良いが。余談ですが、北海道のマヤ35、車体完成、北海道への回送は5月なので(現在機材設置等整備中。竣工は来年3月以降とか)、形式付与はこの車両よりも早いことになる。

  11. この新型の旧型客車よく出来ていますねぇ!新しい車両なのに戦前のイメージは不思議ですが、かえって新鮮味を感じさせますね!やはり、SLには旧型客車が似合いますよねぇ!