乗っておくならいまのうち? 京阪神でいまなお現役、国鉄型電車(写真15枚)

JRが発足して30年。首都圏と比べ、京阪神地区では国鉄時代に製造された車両がまだまだ現役ですが、淘汰は進行中。乗っておくならいまのうちかもしれません。

「元祖・新快速」車両も健在

 東海道・山陽本線などで新快速として使用された車両も、現在、別の路線で活躍しています。

117系

「私鉄王国」といわれた関西で、国鉄がシェア拡大の切り札として1979(昭和54)年に導入した117系(営業運転は翌年から)。特別料金不要の新快速用ながら特急型185系並みの座席を備え、独特の前面形状や塗色とともに大きな話題となりました。関東に住んでいて、117系の新快速をうらやましく思った人も多いのではないでしょうか。

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独特の前面形状が特徴の117系。紀勢本線用車両はエメラルドグリーン色(伊原 薫撮影)。
オリジナル塗装の117系(伊原 薫撮影)。
京都駅で並ぶ113系と117系。湖西線や草津線ではまだまだ主力だ(伊原 薫撮影)。

 1989(平成元)年に登場した221系電車にバトンを渡して新快速から撤退したのち、福知山線などでの運転を経て、現在は湖西線、草津線などで活躍。ラッシュ時の混雑緩和のため、乗降扉近くの座席がロングシートに改造されたものの、座席の色や木目調になっている車端部の壁など、随所に国鉄時代の雰囲気がそのまま残っています。

 一方で残念ながら、定期運用に使用されている117系はすべて緑一色になってしまい、クリーム色に茶帯のオリジナル塗装が見られるのは、おもに団体用で使われている1編成のみです。

 117系に限らず国鉄型電車は座席下からの暖房が強力なため、冬の寒い日にフカフカの転換クロスシートに座っていると、なにやら懐かしくて幸せな気分になります。筆者だけでしょうか。

105系

 105系は、地方路線用として1981(昭和56)年から製造された、首都圏では見られなかった車両です。ただし、105系のうち一部は常磐線で走っていた103系から改造されており、特に和歌山地区で走る車両には、前面の貫通扉など常磐線用103系の特徴を残しているものもいます。京阪神付近では和歌山線、桜井線、紀勢本線と広範囲で運用されているため、出会えるかどうかは運次第ですが、ぜひ訪れてみてください。

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和歌山線で運転されている、元常磐線103系の105系(2014年9月、恵 知仁撮影)。

 京阪神でも着実にその数を減らしている国鉄型電車。まだまだ現役とはいえ、その活躍が見られなくなる日は意外と近いのかもしれません。後悔する前にぜひ乗って、撮って、心に刻んでおきたいものです。

【了】

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Writer:

鉄道ライター。乗り鉄・撮り鉄のほか、鉄道旅で酒を楽しむ「飲み鉄」や列車を貸し切って遊ぶ「借り鉄」の普及に勤しむ。最近は、鉄道と地域の活性化アドバイザーとしても活動中。好きな発車メロディはJR北千住駅。

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コメント

5件のコメント

  1. 僅かな山手線の新型車両に乗る方法よりこっちが先じゃなかったんかいね?

  2. 旅の師匠が消え行くようで何か淋しい。

  3. JR西はローカル線区の気動車もなかなかいい。あと神鉄・京阪・南海・阪神の古参車もいい味出してる。

  4. 鉄道オタクにとっては嬉しいことかも知れないが、一般人からしたら古い車両は嫌い。

    揺れる、うるさい、狭い。

  5. 環状線の323系や阪和線の225系は、広島エリアの227系は大量に造られたけど、その後はそこまで大量投入はないような気もする。車両の寿命は迫っているとは思うが、まだまだ活躍するように思う。特にDCなんてまず国鉄時代のが淘汰されることはあまり想像すら着かない。

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