県道の日本最高地点とは 起終点からして絶対に「日本一」のはずが…複数存在?

4つの県道、どれが「最も高い」?

――4路線とも標高3776m地点が起終点になっているのでしょうか?

 いえ、いずれも標高3776mの剣が峰(けんがみね)が起終点ではなく、それぞれの登山道を登りきった頂上が起終点です(編集部注:各登山道を登りきって到達する火口の外周全体が「山頂」〈通称「お鉢」〉とされている。剣が峰はそのなかで最も高い地点)。

――では、それぞれで起終点の標高は異なるのでしょうか?

 はい。静岡県道152号と180号の起終点がある富士宮口登山道の頂上は標高3712m、152号の御殿場口登山道の頂上は3705.9m、150号の終点である須走口・吉田口登山道の頂上は3706mです。ただしこれは静岡県の見解です。富士山頂付近は静岡、山梨どちらの帰属かが定まっていないことろもあり、山梨県では異なるかもしれません。

※ ※ ※

 静岡県によると、静岡県道152号と180号の起終点である富士宮口登山道の標高3712m地点が県道の最高地点ということになりますが、前出のとおり須走口・吉田口山頂は静岡県道150号の終点であり、山梨県道701号の起点でもあります。山梨県の見解はどうでしょうか。

 山梨県富士・東部建設事務所吉田支所によると、「県道701号起点の標高は3715m」といい、その位置は「『富士山頂上浅間大社奥宮』の標柱が立つところ」だと話します(「浅」の字は、正しくは旧字体)。静岡県道150号を管理する沼津土木事務所はその終点(=山梨県道701号の起点)を「登山道頂上の鳥居付近」としており、実際、この鳥居から上述の標柱までは上りの急な石段が続いています。静岡県がまとめた資料による3706mと、山梨県がいう3715mはわずか9mの差ですが、これにより「県道の日本最高地点」が断定できない状況です。

 ちなみに、4つの登山道のうち一般的な乗用車で到達できる最も高い場所は、静岡県道152号・180号である富士宮口登山道の五合目で、その標高は2380m。冒頭の長野県道84号「乗鞍エコーライン」は自家用車の乗り入れが規制されているので、自家用車で到達できる最高地点は、この標高2380m地点ということになります。

【了】

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コメント

2件のコメント

  1. 「登山道頂上の鳥居付近」から「『富士山頂上浅間大社奥宮』の標柱が立つところ」の区間は、静岡県道150号とは重複しない独立した山梨県道701号、というわけではないのだろうか。

  2. 「お鉢」を周回する県道は無いのかw