東北最長の道路トンネルも 東北中央道の福島~米沢間が通行無料で開通 交通はどう変わる?
いまなお「難所」栗子峠を貫く新トンネルの「実力」
今回開通する東北中央道の福島大笹生IC~米沢北IC間について、再び山形河川国道事務所に話を聞きました。
――この道路にはどのような特徴があるのでしょうか?
全線が片側1車線で、最高速度は70~80km/hとなっています。最大の特徴は、福島・山形県境を貫く全長8972mの栗子トンネルです。東北では最長、全国でも5番目に長い道路トンネルで、並行する国道13号よりも標高の低い場所に通しています。これにより急勾配や急カーブが緩和されるほか、複数のトンネルを通過していたのが1本になり、悪天候にも強くなります。
――現在の国道13号にはどのような問題があるのでしょうか?
国道13号の県境部は、連続雨量が180mm以上、降雪時風速が秒速16m以上で通行止めとなる「事前通行規制区間」に指定されており、悪天候による通行止めが年平均4回発生しています。10月23日(月)にも台風の影響で通行止めになったばかりです。ここが通行止めになると、たとえば福島から米沢へ向かう場合、北の宮城県白石市、七ヶ宿町を経由する国道113号に迂回しなければならず、通常1時間のところが2時間を要します。
加えてこの区間は、冬季における大型車の立往生が年平均で130台発生しており、じつに東北全体の約8割を占めます。これは特に福島側において顕著で、東京方面からチェーンを付けないで峠を上ってきた車両に多くみられます。東北中央道の開通により、冬季も安全な通行が確保できるようになります。
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山形河川国道事務所によると、栗子峠は昔からの「難所」だといいます。「現在の国道13号東栗子トンネル、西栗子トンネルが1966(昭和41)年に開通したときも、交通状況はかなりよくなりましたが、それから約50年が経ち、車両は大型化、高速化しています。今回の栗子トンネルは、時代の要請に沿ったもの」だと話します。
利用者が少ない道路は基本的に無料で良いと思う。
但し、播但道路の福崎IC以南などの大都市の渋滞を回避する道は値下げしつつも都市高速を除き二重取りをさせない構造にした方が良い。
東北中央自動車道の場合は前線無料でも問題ない。