「赤い丸ノ内線」500形 苦労のりこえ復元、その目的は 丸ノ内線再走行、実現なるか?(写真134枚)
アルゼンチンから里帰りし、異なる3仕様で車内が復元された「赤い丸ノ内線」500形が一般公開されました。東京メトロはなぜ里帰りさせたのでしょうか。復元は苦労したものの、その作業にも意味、効果があるとのこと。再びの本線走行もありえそうです。
丸ノ内線、銀座線の後輩たちと肩を並べて
東京メトロが2017年12月10日(日)、“復活”したアルゼンチン帰りの元丸ノ内線500形電車を一般に初披露しました。
この日、東京メトロは「日本の地下鉄開通90周年」を記念し、行っている「TOKYO METRO 90 Days FES!」のスペシャル企画として、中野車両基地(東京都中野区)を一般に公開。500形はそこで、“後輩”である現在の丸ノ内線車両02系や銀座線の1000系(特別仕様車)、そして今年3月に引退した銀座線の01系と並べて展示されました。「日本初の地下鉄」は1927(昭和2)年12月30日に開業した、現在の東京メトロ銀座線(浅草~上野)です。
500形電車は約40年間にわたって丸ノ内線を走ったのち、1996(平成8)年に同線から引退。一部の車両は海を渡り、アルゼンチン・ブエノスアイレスの地下鉄で“第2の人生”を送ることになりました。
しかし、アルゼンチンでも引退を迎えることになったため、東京メトロは“里帰り”を企画。2016年7月、500形4両が日本へ帰国し、復元作業を経て、今回の“復活”へ至っています。
ちなみに、今回の中野車両基地一般公開は事前申し込み制で(15歳以上)、16歳から71歳までの合計180人が当選。倍率は15.4倍でした。
500形が丸ノ内線の本線上に出るには現在のCS-ATCを装備しなければならない訳だが、電気指令式ブレーキ前提のシステムをどう対応させるかが見物と言える。