鉄道会社運営の「鉄道部品」販売サイト、なぜ続々? 売り切れ御免の盛況も
鉄道車両の中古部品や、乗務員が使用していた用品などを販売するウェブサイトを、鉄道会社自らが開設するケースが増えています。どのような商品があり、そしてなぜこのようなサイトが増えているのでしょうか。
イベントで販売していたものを全国に
鉄道会社あるいはそのグループ会社が運営によって運営されている、「鉄道部品」販売サイトが増えています。
愛媛県の私鉄、伊予鉄道を中心とする伊予鉄グループは2017年12月26日(火)、公式通販サイト「いよてつネットショップ」を開設しました。同サイトはおもに、四国ならではの「お遍路グッズ」販売ページと、実際の鉄道車両で使用されていたつり革や灯火類、方向幕(行先を表示する幕)、車両製造会社の銘板といった部品類などを販売する「IYOTETSUマニアショップ」というページで構成され、トップページには「伊予鉄道の本物の鉄道アイテムをお手元にお送りします」とのフレーズが書かれています。
このような「鉄道部品」を広く通信販売するに至った背景を、サイトの運営会社である伊予鉄不動産(愛媛県松山市)に聞きました。
――なぜ鉄道部品の通販サイトを開設したのでしょうか?
鉄道部品は、これまで伊予鉄道さんのイベントで販売されていましたが、これを全国のファンに向けて販売するために開設しました。
――販売する商品はどのように決められるのでしょうか?
基本的に伊予鉄道さんから「販売用に」と提案いただいたものを販売しています。23点、92個の商品をそろえて立ち上げましたが、どれも個数限定ですので、売り切れたらしばらくサイト内でコーナーを閉鎖するなどし、またそろったタイミングで告知をして再開する予定です。商品補充のタイミングは年に3、4回を考えています。
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「いよてつネットショップ」開設から1日が経過した12月27日(水)現在、5万円(税込、以下同)の値が付けられた「市内電車用警笛」や、1万円の「郊外電車前照灯」など、サイト内の商品には早くも「売切れ」の文字が見られます。
まあ、売る方としては、少しでもお金が入ってくれば、というのと社内備品の外部や内部での盗難、流出を少しでも抑えられれば、という意味があり、買う方としては、怪しげなネットで買ったは良いが、後になって盗品だったから返してくれ、何て言うリスクを抑えることができる(かもしれない。もっとも・・・)意味がある、と思う。